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潜夢士  作者: 藤咲 乃々
63/121

なんで

◇◇◇


2000

大概、幹部が特攻支部に出勤して来る時間。

1人ずつの時もあれば何人かで固まってくるときもある。


今日はいつもと違っていた。


『おい、あの怪我...』

『あの人も人間だったんだな』

幹部の誰かが怪我をしている話でもちきりだった。


第一師団の訓練場でも噂が流れている。


「誰が怪我したって?」

側で準備体操をしている丘野に聞いた。

「八神司令官だとよ」


八神さんが怪我?


「なんでも、1人でレベル5を倒したって噂だ」

西宮と顔を見合わせる。


「これって...」

「私達が原因ね」

俺達が命令を聞かずに潜夢したせいだ。


「団長おはようございます。今日早いっすねー」

「会議が早く終わったからな」


訓練場の入り口に如月団長を見つけて2人で走る。


「団長!八神さんが怪我したって本当ですか?」

「...ああ」

ため息混じりに如月団長は答えた。



「私達が潜夢し「香織は“あの場には幹部の3人しかいなかった。自分の不注意で怪我をした”と言った」」


俺達はあの場にいなかったことにされている...


「それが事実だ。分かったら普段通りの業務に戻れ」

「分かりません」

俺達が潜夢したせいで八神さんや団長、五十嵐師団長に負担がかかった。


だから八神さんは怪我をした。

なのに...何にもお咎め無しなんておかしいだろ。


「八神さんが怪我したのは俺達の責任です。八神さんと会ってきます」

こうなったら八神さんと直接話そう。


「...分かった一緒に行こう」

許可が降りるとも思ってなかったけど、まさか団長が着いてくるなんて。



連れて来られたのは司令官室。

特攻部の活動時間より1時間も早いこの時間、八神さんは司令官室にいるらしい。


「如月のとこも?」

「ああ」

扉の前で五十嵐師団長と四辻愛奈に鉢合わせた。

四辻愛奈も同じ考えだったようだ。



「香織入るぞ」

団長が扉の向こうに声をかけると「はーい」と間延びした返事が返ってきた。

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