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潜夢士  作者: 藤咲 乃々
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奢りの約束

寮に戻ると蘭と麻子が待っていて、怪我を隠していたことを責められたがなんとか許してもらえた。


みんなで仲良くご飯を食べていると風真と目が合った。


「今日からの出動どうすんの?」

「指令出すだけになると思う」


五月病のせいで魘魔も大量発生し、猫の手も借りたいくらい忙しいのに4週間の離脱はかなり痛い。



「み「謝ったら三日月堂のパフェ奢らす」」

謝ろうとしたところに叶人が真顔で注文を入れてきた。

さすが叶人さん、次の行動が読まれている。


「え、きーちゃんだけズルい〜。私はミルフィーユ!」

「僕はフルーツポンチがええなぁ」


ん?これは気づかないうちに三日月堂に行く流れになってる...?


「私はいつものプリン。ご馳走様です」

麻子と真白に続き蘭まで...しかも私が奢る流れ⁉︎



「いいけどね?みんなにはいつもお世話になってるから」

毎月の寮の支払いと外食くらいしか使い道ないのが本音。

たまには使うのもいいか。


「やった!俺、絶対ホットケーキ食べる。チョコのやつも美味しいよね。迷うな...」


「言っとくけど、繁忙期が落ち着いてからだからね?」

まだ繁忙期が始まったばかりってことをみんな分かってるのか微妙なところだ。


「宗は?何にするの?」

ホットケーキを食べると言い張った風真が静かにしていた宗に話を振った。


「俺はアイスにしようかな」

「アイスもええなぁ。なに味にするん?」


「えっと...チョコ?」

みんなの動きが止まる。

真白のやつ、わざと質問したな。


「僕がおらん間にチョコアイス出たんや、知らんかったわ!」

三日月堂にチョコアイスは存在しない。


「あ、あぁ...それ別の店だった。バニラアイスにする」

「なんや三日月堂やないんか。まあ気持ちは分かるわ、たまに分からんなるよな」


宗は少し焦りの色を見せたがすぐに平静を取り戻したようだ。

真白が私の方を見てにんまりと笑っている。


「...とりあえず!私はこんな状態になっちゃったけど、みんな引き続きよろしくお願いします」

これ以上話が続けば、宗に対してみんなの不信感が募るばかり。

無理矢理話を打ち切る。

今、内輪もめしてる余裕なんてない。


「真白、分かった?」

「分かってるて」


繁忙期はまだ始まったばかりなのだ。

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