戦闘
◇◇◇
ワープ装置前に着くと、朔夜を含めた第四師団が揃っていた。
「お待たせ」
「さて、行きますか」
装置が作動し眩しい光に照らされて目を閉じる。
澄んだ空気が肌に触れ、ここが屋外であることを物語っている。
目を開けると目的の南区内の中学校。
学校はゲートから出て来たであろう魘魔で溢れていた。
「結構いますね。どうしますか、団長」
「いつも通りで」
「「「「「了解」」」」」
会話が終わると第四師団の隊員が散らばっていった。
新隊員が入団したことで他の隊員の気が引き締まっているように見える。
「新人はペアを組んで守り合え」
「「「「は、はい!」」」」
朔夜の指示に新人が返事をする。
まさか初の戦闘がこんな形で来るとは思っても見なかっただろう。
入団できたんだから力はあるはずだ。
朔夜の指示が飛ぶ中、四辻妹が目を覚ました。
「ここどこよ⁉︎」
「お、起きた?」
連れて来たのには訳がある。
「君も早く抜刀しないと死ぬよ?」
「なんなのよ、もう!」
四辻妹の抜刀を確認すると、面白いものが見れると期待してその場を後にする。
◇◇◇
「今日多いな...」
「八神さんいるのにこれかよ」
隊員の声が聞こえた。
確かに今日の魘魔はいつもより多い気がする。
隊員達にも疲れの色が出てき始めている。
「しんどいならペア組んでもいいぞ」
「「はい!」」
それにしても香織はいつも通りというか、飛ばし過ぎなくらいだ。
「おい、無理すんなよ?」
香織と背を合わせて声をかける。
「びっくりした!私なら大丈夫。叶人の方あと5分で終わるって」
笑ってるところを見るとまだ余裕がありそうだ。
「了か...でかいのがくるな」
「これ4だ、しかも2体」
ゲートから新しい敵が止めどなく出てくる中、とても大きな魘力を感じる。
[総員、後退!ゲートから距離を取って。レベル4が2体くる]
香織はいち早く隊員達に指示を出す。
さっき新人達にも通信機を支給しといて正解だった。
隊員が急いで後退する。
1人だけ魘魔に囲まれて取り残されている隊員がいた。
魘魔を倒しながら隊員と敵の間に割って入る。
「大丈夫か?」
「うるさい」
背中から聞き覚えのある声がした。
振り返るとそこには見知った顔があった。
「愛奈...?」
「呼び捨てしないでくれる?」
上から物を言う態度は相変わらずのようだが、なんで愛奈がここにいる?
蘭さんの師団のはずだ。
「とにかく下がれ、ここは危険だ」
「命令しないで。レベル3の大群を1人で相手してたのよ?レベル4なんて私が...」
「団長命令だ」
「お断りよ」
敵のレベルも分かっていないのに勝てるわけがない。
「この大群はレベル2だ」
愛奈の目が大きく見開かれる。
「分かったらさっさと後退しろ」
『朔夜、来るよ』
「了解、ここを頼む」
2人の隊員が応援にきたので、その場は任せて香織の元へ走った。




