燃えるね
◇◇◇
蘭が相手をしてくれていた時とは打って変わり、魘魔達が続々とゲートから流れ出てくる。
「...っ」
魘魔の爪が頬を掠め、傷口から血が流れる。
私の後ろには病院。
そして、倒しても倒しても減ることを知らない魘魔。
魘魔が入院している人達の生命エネルギーを吸収すれば、最悪の場合死者が出る。
一体も後ろには通してはいけない状況。
「燃えるね〜」
叶人と蘭を信じて7割の力で飛ばしていく。
鎌一振りで何体もの魘魔を狩り続けていると、いきなり地面が揺れた。
足元が揺れると不便なので、宙に浮いて辺りを見る。
揺れの原因は...
「あれか」
本体ではないけれど見ただけで分かる。
一体だけ山のように大きくて人の形に近づいている魘魔。
「レベル4だけど、レベル5になりかけてる」
今のうちに倒さないと面倒なことになりそうだ。
本体ではない魘魔のレベルが上がるなんて...
またナイトメアが関わっているのか?
宙を蹴るとレベル4の魘魔の首を狙って鎌を振り、魘魔の背後に着地した。
手応えは、ない。
それもそのはず、魘魔は手で自分の首を覆い切断されるのを防いでいる。
「簡単にやられてくれる訳ないよね」
とは言え、手に傷は入ってるからダメージを与えることはできているだろう。
攻撃を避け、魘魔の大きな手に飛び乗る。
手の甲に出来た傷に鎌の刃先を入れ、魘魔の腕を駆け上がる。
ギャーー!と魘魔が悲鳴をあげていて耳がおかしくなりそうだが、お構いなしに肩まで登り詰めた。
これで魘魔の左腕は封じた。
魘魔の肩から飛び降りると大きな物が動く気配がした。
気配のした方を見ると反対の腕が迫ってきていた。
「やば」
避ける暇もなく地面に叩き落とされた。




