3人の意地
◇◇◇
師団長2人が本体の相手をしている近くで残りの魘魔と闘っている。
如月団長の日本刀は見たことあるが、五十嵐師団長の片手斧は初めて見た。
女性だが大きな斧を軽々振っている。
「すげぇ…」
「当たり前でしょ。五十嵐団長は10kgのダンベルで毎日鍛えてるんだから」
なぜか得意げな四辻愛菜。
その背後から魘魔が仕掛けようとしていた。
「四辻、後ろ!」
ダメかと思ったが魘魔と四辻愛菜の間に剣が滑り込んだ。
「危ないでしょ!2人とも集中して」
西宮が魘魔を切り倒す。
「さっき聞こえたけど、私達のせいで作戦が変更されたのよ。これ以上、団長達に迷惑かけれない」
俺達が来たから、師団長達の負担が増えたことを知った。
さっきから団長と五十嵐師団長は本体ばかりで周りの魘魔は相手にしていない。
ゲートへ流れ出ていく魘魔。
八神さんがその先にいるから1人でかなりの数を相手していることになる。
「団長達の邪魔にならない様にって思ってたけど、八神さんの負担を軽くしないか?」
「魘魔と闘うってことでしょ?当たり前よ」
四辻愛菜が真剣な顔になった。
「…」
西宮は無言で魘魔と戦っている。
「西宮、」
「どうせ怒られることは決まってるしね。やっちゃおう」
俺達の挑戦が始まった。




