安心ですか
団長率いるA班と副団長率いるB班。
というふうに師団を半分に分けているのも多忙ゆえの特別措置。
副団長達が最終確認で慌ただしくなる。
「今橋、レベル3に引き上がる可能性もある。油断するなよ」
「分かってますよ、団長」
第一師団の副団長は珍しく女性。
八神さんや三上師団長、五十嵐師団長も女性だが3人とも名家出身。
しかし、今橋副団長は一般家庭出身でここまで昇り詰めた叩き上げ。
そのため男女問わず多くの人に慕われている。
「なあ、団長はなんであんなに副団長のこと心配してんの?」
副団長を心配している如月団長を見て疑問に思ったので西宮に聞いてみた。
「安心感が違うんだと思う」
分かんないと言われると思っていたが答えが帰ってきた。
「安心感?」
「香織ちゃん達は昔から一緒にいるから安心して任せられるけど、副団長とは2年くらいの付き合いだからね」
副団長も十分すごい。
でも俺が団長の立場だったとして、八神さん達に比べると副団長は少しだけ心配になるかもしれない。
「なるほどな...」
「いい線いってるけどちょっと惜しいね〜」
背後から三上師団長の声がした。
「きーちゃんはね...あ、これ言ったら怒られるんだった」
三上師団長は意味深な言葉だけ残して、団長の方へ行ってしまった。
「...なんだったんだ?」
「さあ?」
三上師団長の言葉のせいで俺の疑問は答えが見えなくなった。




