まじですか
特攻部からの帰り道、電話が鳴った。
「もしもし、どうした?」
『あ...俺。明日休みって聞いたからみんなに連絡してんだけど、知ってた?』
なんでだろう...?
朔夜の声に元気がない気がする。
「ありがとう、百合から聞いて知ってた。なんかあった?」
『...親父に明日飯食わないかって誘われた』
朔夜のこととなるとなかなか動かないあの獏さんが⁉︎
「いいじゃん」
これは獏さんを応援せねば。
『彼女がいるなら連れて来いって...』
朔夜と私の関係は獏さんにも言ってない。
昨夜と獏さんの2人と一緒にいたら周りに付き合ってることがバレるかもしれない...
そして、かなり気まずいかもしれない。
『香織も一緒に来て欲しい』
「...バレるかもよ、いいの?」
『うん、別にバレて困ることないからな。香織が迷惑じゃなかったら』
「了解」
休暇に大きなイベントが入ってしまった。
翌日、朔夜と待ち合わせて料亭へ向かう。
「あれ?香織ちゃんと朔夜くん?」
近道をするために通った駅前で名前を呼ばれた。
「「...!」」
そこには莉子ちゃんと中邑くんがいた。
初っ端から2人でいるところを目撃されてしまった。
「どっか行くの?」
「うん、ちょっとね。莉子ちゃんは中邑とデート?」
私も疑問に思っていたことを朔夜が聞いてくれた。
「違う違う、お兄ちゃんの誕生日プレゼント選ぶための相談役!」
「へ〜」
本当のところはどうなのか気になるところではある。
「あ!」
ニヤニヤして2人を見ていると、朔夜が何かを思い付いたような声を上げた。
「2人とも昼ごはん食べた?」
「まだですけど...」
中邑くんが戸惑ったように答えた。
「よし、」
なんとなく朔夜の考えていることが分かってしまった。
「ちょっと付き合ってくんね?」




