マントの下
◇◇◇
八神さんの掛け声と共に開かれた如月団長のマント。
マントの下にはバニーガール...
見事なまでに静かになった打ち上げ会場。
大爆笑を予想していたのだろう。
しかし、人選が悪すぎた。
如月団長が怖かったのもあるが、今は違う。
似合いすぎているのだ。
筋肉が適度についているので少し窮屈そうに見えるも、身長も高い上にヒールを履いているためしっくりきている。
カツラも被っていて横顔なんてほぼ女性。
不機嫌なのがしっかり顔に出ている。
罰ゲームの原因を作った俺達なんて、この場で笑えばどうなるか...
隣にいる西宮を恐る恐る見ると、空いた口が塞がらない様子。
「あ、」
一つ疑問が解決された。
西宮の横顔が重なる人物が今わかった。
ステージ上の如月団長は西宮を男感強めにした感じなのだ。
あまり似ていないと思っていたが、こうして見ると似ている。
「西宮が追いつきたいって言ってた人って団長?」
「うん。今はあんな格好だけど...昔から私の目標なの」
と言って団長をまっすぐ見つめている西宮。
「まだ遠い存在だけどね。いつか一緒に肩を並べて戦いたい」
いろいろと謎が解けてスッキリした。
長いようで短かった10日間の合宿はゴールデンウィークの最終日と共に終わりを告げた。




