タイム
翌日も早朝ランニングから始まった。
今日は私の受け持ち授業があるので楽しみだったりする。
ルンルンでトレーニングルームへと入る。
「今日の実技を担当する八神と、」
「四辻です。よろしくお願いします」
私達の授業は武器を使って実践に近いゲームをする。
「まずは四辻がやるので見ててください」
朔夜の方を見ると準備は良さそうで、あとは私の合図待ちのようだ。
「始め!」
掛け声と共に駆け出していく朔夜。
魘魔の電子体を倒していく簡単な訓練。
ただし、本番を想定しているため家や電柱などの障害物が設置されている。
木刀が当たれば魘魔は消え、100体を倒すのにかかった時間が画面に表示される仕組みになっている。
「久々だとタイム落ちるな」
朔夜のタイムは1分40秒。
「十分早いよ」
「歴代3位の人に言われてもな...」
ちなみに最速記録は1分。
獏さんと伊弦のタイ記録。
私は5秒遅くて惜しくも3位。
昔は伊弦を越えるために躍起になっていたけど、もう越えようとは思わない。
「昨日、剣の扱い方を教わったはずなので今日は実践形式ね」
2人ずつ実施してタイムが並べられていく。
昨日の基礎が効いているのか、3分を切ってくる子が何人かいた。
中でも一番輝いていたのは四辻愛奈。
英才教育の賜物ってやつだろう。
「あなたの妹さんすごいですね」
「1ミリも血は繋がってないけどな、さすがは本家様。でも俺は莉子ちゃん派かな」
莉子ちゃんは動きが早くて的確に急所を当てていた。
中邑くんは怪我の影響で思うようにタイムが伸びなかったみたいだ。
全員が終わり28人のタイムがずらりと並んだ。
「すごいな」
「うん、今年優秀」
全体を通して例年よりもいい。
特に第一師団が好タイムを叩き出している。
「次に行っても良さそうだね」
「集合ー」
朔夜が散らばって休んでいる新人達を召集した。




