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潜夢士  作者: 藤咲 乃々
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新人合宿

新人合宿。

楽しそうな名前とは裏腹に新人を鍛え上げるものである。


朝はランニングから始まり、剣技や潜夢規定、悪夢の基礎などの座学を経て夜のランニングに終わる。


その日程を10日間みっちりと行う。

10日目にはミニテストと打ち上げ。


経験してきた隊員の中には“新人合宿”のワードを聞いただけで吐き気を催す者もいるだろう。


しかし、新人合宿を乗り越えることで成長を実感するのも事実なのである。



幹部達で基礎を叩き込む、この合宿。

新人隊員には伝えていないが師団ごとのポイント制となっている。


一番低かった師団は...これは打ち上げの時のお楽しみで。



◇◇◇


合宿が明後日に迫り、如月師団長は訓練場に顔を出さなくなった。


出動があれば不思議と姿を見せるのだが、終わればまたすぐに消えてしまう。

だから今は副師団長の今橋さんが指揮を取っている。


「今日の報告は以上。如月団長から新人合宿に向けて伝言で“周囲をよく観察しろ”だそうです。頑張ってきてね!」


伝言の意味はよく分からないが、俺達はやる気に満ちていた。



2日後、合宿が始まり一日中ジャージ。


朝のランニングが終わると朝ごはんを食べて実技の授業が始まる。


実技の授業では武器の扱い方や基礎的な動きを教わる。


「陸口師団長、質問よろしいですか?」

「おう、なんだ?」

第二師団の1人が手を挙げた。


「自分は入団前から剣を習っていました。なので、この授業を受ける理由を教えてください」


「なるほど...他に習ってたやつは?」

質問した人の他に数人が手を挙げた。


「この1ヶ月、現場に出てみてそれが役に立ったか?」

「それは...」


「じゃあ合宿までの出動は何のために⁉︎」

声を荒げる経験者達。


「度胸と順応力を見るためだ」


魘魔に対峙した時に立ち向かって行く度胸と、昼夜逆転の生活への順応力を見ていたらしい。


「この授業は魘魔を倒すための基礎を教える。これで答えになってるか?」


「はい...」

「じゃあ次に進むぞ」


ペアで打ち込みをしているとあっという間に昼食の時間になっていた。



昼からは座学で初めに動画を見せられた。


『はじめまして、特攻部情報班の橘です』

内容は合宿のことについて。

座学には先輩隊員も参加することもあるらしい。


『最後に、周りを見て頑張ってください』

如月師団長と似ているフレーズ...


そして、最後に言うことでもないと不思議に思った。

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