集会
◇◇◇
悪夢による昼間の高校襲来から2週間が過ぎた、4月22日。
第一師団から第七師団までが幹部訓練室に集められた。
『初出勤の日、八神司令官と一緒だったんだろ?どうだった?』
『あの人、マジですげぇよ。四辻師団長と司令官だけレベルが違った』
八神さんの話が周りから聞こえてくる。
羨ましい限りだ...
高校で戦闘しているのは見れたものの、欲を言えばもっと近くで見たかった。
「みんな八神さんの話で持ちきりね。さすが八神さん」
「やっぱすごい人なんだな...」
「当たり前でしょ?八神さんに憧れて入隊を志願する人だっているんだから」
BAKUってそんな軽い気持ちで志願していいのだろうか。
「まさか西宮も?」
「私は別。ある人に追いつきたくて入隊したの。八神さんに憧れる気持ちも分かるけどね」
西宮がまともな理由で入隊してて安心した。
胸を撫で下ろして西宮を見た。
まただ...時々、西宮の顔が誰かと重なる。
誰かは思い出せそうで思い出せない。
でも、最近見た気がするんだよな...
[えー⁉︎]
西宮と重なる人物を考えていると、設置されているステージから叫ぶ声がした。
[麻子うるさい。マイク入ってるから静かにしろ]
[うるさくもなるよ、きーちゃん!辻ちゃんなんか、ほら!目見開いて固まってるし]
如月師団長と三上師団長の声がするが、姿は見えない。
というか、きーちゃんって誰だ?
[ばっさりいったわね]
[俺、誰か分かんなかった...]
五十嵐師団長と七尾師団長の声と共に師団長達がステージ上に現れた。
いつもと変わらない様子の師団長達だったが、なにか違和感を感じた。
長かった八神さんの髪が短くなっている!
それと...
[朔夜、行くよ?]
[あ、うん...]
最後に登場した四辻師団長の顔が真っ赤だったこと。
今日伝達されたのは、この間の悪夢襲来の話。
科学部の司令官が不在で混乱が生じたため、八神さん達が出動したらしい。
混乱が起きたのは、科学部が訓練を怠っていたので連携が取れてなかったことが原因。
連携を学ぶために科学部が1週間の特攻部体験を行うことが決まった。
それに伴い新人研修の日程が少し早まるとのことだった。
[上の事情で日程を変えてごめんなさい。新人研修については各師団長から資料が配られます。新人研修頑張ってね。以上、解散]
師団長達はステージ上から降りていった。




