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潜夢士  作者: 藤咲 乃々
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入団式

[入団おめでとう。君達は数々の試練を乗り越えてきた。これからも精進してください]


お偉いさんが壇上から降りていった。


やっとだ。

4月1日、この入団式でやっと俺も潜夢士になれたんだという実感が湧いてきた。


[次の紹介に移り、ん?]

司会の人の言葉を遮り隊員が耳打ちする。


[え...叶人(かなと)まだ来てないの?じゃあ飛ばして、]


「ここにいる」

新隊員席の後ろの方から声がして、見ると隊服に身を包んだ男がいた。


襟には“1”という金色に光る紋章、腕には同じく金色の腕章がついている。


「なんだあいつ?」

遅れてきたくせに態度のでかいやつだなと思っていると、隣の人が俺の言葉に反応した。


「第一師団長の如月叶人よ。BAKUに入るくせに知らないの?」



[なんでそんなとこにいるの...早く上がってきて]


如月叶人はざわついている新隊員席の間にある通路を歩いてステージへ向かう。


「なんだー、叶人来てんじゃん」

ステージの袖から別の人が出てきた。


新隊員達の声がさらに大きくなり、司会の人は頭を抱えている。

2人に向かって何か言っているが、周りがうるさいので聞こえない。


「おい、静かにしろ」「静かにしてね?」

如月叶人ともう1人の声で静まり返る会場。


「香織、次」


[誰のせいで中断したんだか...では師団紹介に移ります]

第一師団から第七師団まであり、師団ごとに特色が違うみたいだ。


[ここにいるのが第一師団長と第二師団長です]

よく見ると袖から出てきた人の襟元に“2”という紋章が入っていた。


[それでは皆さんと共に戦える日を楽しみにしています。以上、八神香織]


「うそ、八神香織って...」

周囲の新隊員達が息を呑んだ。


「あの人、そんなにすごいのか?」

「八神さんは特攻部の司令官。師団だけじゃなく特攻部全体をまとめる人よ」


「へー!」

じゃあ、あの人を越えれば...


[師団見学に移ります。新隊員の方は1500(ひとごーまるまる)にこの場に戻って来てください]

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