鈍すぎる現実と現実の狭間の脳内物質
このうざったらしい憂鬱は
あの日屋台で食べたホルモンの脂によく似ている
あの日に確かに存在した彼女は
僕に笑いかけてくれるだろうか
蝋人形同然となった僕は
どうしようも出来ない現実を見て
脳が熱を持ち頭の蝋が溶けかかり
蝋ゆえ現実から目を背けることも出来ず
ただ涙を流しているのでした!
胃が落ちるような焦燥は
あの過去によく似ている
体内にべとつく苦しみは
どこにも行ってくれやしない
明日も僕は目を閉じて
「無くなってくれ」と祈るのでしょう
目を閉じたって どこにも行けやしない
そう、どこにも行けやしない!
僕は結局 苦しんで苦しんでなお
逃げられてすらいないのでした!