第11話 ESOの神となる
すみません。
活動報告に1週間程お休みを頂くと載せたのですが、約束の時間を過ぎてしまいました。
束の間の平穏を手に入れたので、更新再開します。
今日は「セキレイ」の白翼の誓約〜Pure Engagement〜を聴きながら書きました。
宜しくお願いします。
「ありがとうございました!」
「おう、また何かあったら気軽に来てくれよな!」
あの後、ルナはジェイクに新しい装備を見繕ってもらった。
装い新たに気分もリフレッシュされたルナは、機嫌も良く普段はしないスキップまでしている。
「相当嬉しいのじゃろうな」
「やっぱりいつまでも初期装備は嫌ですからね。早々に変えられてよかったですよ」
まるで親におもちゃを買い与えられたかのようにルンルンとしているルナ。いつもなら、もう少し落ち着いている彼女であるがその手に持つ杖の感触がどうも心地よいらしい。
「どんな杖なんですか?」
「これは赤狼という、草原に出るウルフの希少種の魔石を使った杖らしいんだけど、これが凄くてね! まず、この先端に付いている……」
「お、おぉ。そんなに力説されても妾、分からんのじゃが……」
ティナによると、ルナは見た目に反して相当な武器オタクらしく、自宅には幾つものモデルガンや模造刀が飾ってあるらしい。元々、ルナの実家である本郷家は武術の名門として名を馳せている為に、その血を継いだ彼女も幼い頃から徒手空拳や柔道などを嗜んできた。
それに終わらず、ルナは様々な武器にも興味を持った。
そこからの彼女はすごい。
ひたすらに刀や銃、果ては各国の変わった武器の知識を蓄えて、いつかそれらを自分の感触で確かめたいという夢があった。その過程の中で、伝説の武器というものに彼女はドップリと浸かってしまった。
そしてルナは知ってしまった。
ファンタジーの魅力に。
日夜、インターネットで様々な伝説、神話上の武器を調べ上げて顔をニヤニヤとさせるのが彼女の日課になってしまった。そう、彼女は重度の武器オタクであると共に、中ニ病を患ってしまったのだ。
インターネットで武器やら神やらを知った後は、机の3番目の引き出しに秘匿する魔導書に、世界の洛陽に至るまでの歴史と大戦を自らの筆で書き記しているのだ。本気で。
そんな事は表には出さない本郷月ちゃん。
普段の学校生活ではオタクの部分などおくびにも出さない、完璧な生活を送っている。
が、彼女は知らない。
ティナが彼女の魔導書の存在を知っている事を。
ティナが月の家に遊びに行った時、月がお茶を用意すると言って部屋から出ていった。その時、ティナはふざけて彼女の部屋を物色したのだ。
ティナとしては、ピンクな物があれば面白い程度に考えて3番目の引き出しに手を伸ばしたに過ぎなかった。しかし、出てきたのは想像以上の物。黒が基調の辞書のように分厚いノート。表紙には凝ったスカルのデザインと、ジャラジャラと太い鎖が垂れ下がっている。
ティナはそっと閉めた。
これ以上月の尊厳を無くさないように、その後は大人しく部屋のソファに座って待っていた。部屋に入ってきた親友はいつもの笑顔を浮かべている。いたたまれなかった。
「ちょっと、それ声に出してるじゃん!! ていうか、私の魔導書をティナ知ってたの!?」
「うお! 本当に魔導書と呼びおったぞ!」
「ルナちゃんごめんなさい。でも、隠したままだとモヤモヤしてしまって……」
なんと、ここまでの語りを全て垂れ流していたティナ。
プライバシーもへったくれも無い。
「だからってこの場で言わなくてもいいじゃん! ホオズキもいるんだし!」
「い、いや、妾は大丈夫だぞ。その……ルナさん」
「うわああん! 何か急に敬語になってるし!」
気にしないと言っている割には、すすすとティナの背後に回ってわざとらしく距離を取るホオズキ。
「ルナちゃん……」
「何よ!?」
怒りと悲しみと恥ずかしさが入り混じった顔で、親友を見るルナ。
「計画通り!」
「お前東京湾に沈めたるからな?」
ティナは すばやいどげざを くりだした!
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