この世界の状況
今回は、この世界についての説明回です!
物語が進展しなくてつまんない、と思う人もいるでしょうが、読んで頂けると嬉しいです!
少年は森の中で一人で暮らしていた。
父と母は、自分の幼い時に獣に喰われて死んだ。
そんな少年は常に感謝していた、生きるために必要な物全てをくれるこの世界に……。
少年はいつも生きる事に必死だった、世界は無料で物はくれなかった、食べ物は狩りをして手に入れた、獣に喰われないため必死に家を作った。
彼は常に必死だったが故に、人に関わろうともしなかったし、森の中から人を探そうともしなかった。
――だがある日、仲間が出来た
狩りに出掛けていた日、それは偶然見つけた物だった……
――世界樹 ユグドラシル――
それは人間達から差別され、迫害され、行き場の無くなった亜人達が住んでいた……
親の居ない少年に、亜人達は同情し泣いてくれた、
少年は人間だった、普通なら憎い相手に、亜人達は優しく接してくれた……
最初は警戒していた少年も、心を許していった……
亜人達は、少年に物を教えた……狩りの効率の良い方法、人との接し方、美味しい料理の仕方……そして、魔法の使い方……
亜人達は魔法は感謝する心が、力に変わった物だと、人を助ける為にある力だと言った、少年は常に感謝していた為、すぐに魔法が使えるようになった。
そして、感謝した……親身に、自分に接してくれる亜人達に……。
少年は旅に出た、新たな出会いを求めて……
そして、出会った者全てに感謝した……魔法の使えない者には、亜人達の様に魔法を教えてあげた……
文明の発達していない人間達には、魔法はとても便利な物だった、
それを教えた少年はいつしか、感謝の意を込めて
――魔法の王……魔王、と呼ばれる様になった……
魔王は人々を助けていった、それが自分の使命だと思った……
――だが違っていた、人々と破壊の神々は戦争をしていた、魔王もその戦いに加わり戦っていた。
そして破壊の神々を封印した……だが戦場には、魔王以外の仲間の姿は無かった……雑魚兵を倒す所まで居た仲間も破壊の神々の前では瞬殺だった……
魔王はそんな破壊の神々と一人で戦い封印した。
しかし、魔王の行き過ぎた力は人々に恐怖を与えた……魔王は元住んでいた森まで追いやられ、亜人達と暮らしていた……
それに目を付けた破壊の神々は、人々に交渉した
『我々は悔い改めた……もう悪さはしない……だから、取引をしよう……我々は魔法よりも優れた技術を持っている、それを提供する代わりに封印を解いてくれ』
最初は信じなかった人々も、破壊の神々の神殿から見つかる道具に驚き、それを信じた……
――人々は行き過ぎた文明の力によって、感謝の心を忘れた
破壊の神々は言った……
『我々は魔王によって洗脳され、戦争を起こした! 魔王は文明の力を封印しようとしている! 魔王は敵だ! 今こそ我等で打ち倒そう!』
文明の虜となった人々は疑わなかった、人々は順調に自然を破壊していき、魔王を倒す為、武器を作り続けた……
破壊の神々によって、人々がこの星を破壊している。
その事に魔王と魔王の仲間以外、気付かなかった……
それが、この世界の状況である……。
もう梅雨ですねー。
そんな自分は6月12日に誕生日を迎えました〜!!
祝ってくれる友達は居ませんでしたが……
ま、まあ! 次回も宜しくお願い致します!