紅の空の中で -The sun set- 前編
かなり久しぶりです。酷い文ですが読んでくださると嬉しいです。
アキツキ名乗る青年はリネを食堂の屋上まで連れ出した。
「…ここら辺で話しましょう。」
アキツキはゆっくりと話しはじめた。
「忘れはしない、あれは70年前…
私はとある帝国の海軍のパイロットでした。
我が祖国は資源が乏しく、経済力も高くありませんでした…
そこへ世界恐慌が起き我々を絶望の底へと落としたのです。
誰も助けてはくれません。当然です。
植民地を持っていた国々や国土の広い国々は何とかやっていました。
ですが我が祖国は植民地も広大な国土も持っていませんでした。
…どうなったか想像はつくでしょう。
似た境遇の国々と同盟を組み世界中に宣戦布告をしたのです。
最初こそは優勢だったけれどそれは長続きしませんでした。
技術力では優っていたものの敵国の圧倒的物量には勝てませんでした…
…それ過ぎましたね。
その戦争も終わりそうな頃、私は祖国の最後の植民地に派遣されました。
エースだった私は敵国の艦隊がそこを攻撃する前に食い止める為編成された攻撃隊の護衛任務につくことになりました…」
涼しい風が二人を包んだ。
アキツキは語る。
そして回想は過る。
自分の横を飛ぶ艦上爆撃機の群を見ながらため息をついた。
はたして何機が敵の艦隊にたどり着くだろう…と
実際、敵国の対空兵装はとても進んだものだった。ほとんどの機が爆弾・魚雷を当てる前に落とされていった。
今回の攻撃で敵の艦隊を食い止めれるのか…
口では言わなかったがそう思った。
植民地から少し離れた空母「ハクリュウ」から飛び立ってから一時間たった。
無線機から隊長・カラタの声が響いた。
「三時方向ヨリ多数ノ機影確認セリ!アキツキ・ニシザキ・ササキ小隊ハ迎撃セヨ!」
「「「了解!」」」
当時は三機ごとに小隊を組み行動するのが主流だった。後方には後輩がピタリとついている。
早速迎撃に向う。敵はいつも一撃離脱戦法でくる。編隊を組み上方から攻撃、そして下方へ離脱するというものだ。
しかし、信じられないことが起きた。敵機が自ら編隊を崩していくではないか。
一撃離脱戦法でくるとみこんでいた我が小隊は戸惑った。
「わざと乱戦にしてどうするつもりだ!」後輩の一人が叫んだ。
乱戦状態になれば敵味方の判断がつきにくくなる。
さらに敵の機体は速度を重視したものが主流であり、格闘戦になれば我が国の方が有利だ。
(勝った…!)
そう思った瞬間
信じられないものを見た
まだ機銃の射程内に入っていないはずのニシザキの機体が火を吹いておちていくのをー
見た。
敵機の方を再び見る。そこには見たことのない真っ黒な機体があったー
…
‥
‥