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滅ぶ王國に花束を  作者: タコォ…助
5/7

ドナウェル村解放戦線(2/2)

「ー滅ぶ王國に花束をー用語辞典」

【リネ】

本物語の主人公。

身長165cm。体重49.8kg。

最初の襲撃で両親や故郷を亡くした。その後、単独で行動する新人類や魔王軍の警備兵を襲い生活していた。ある時「それ」を見ていたレジスタンスの一員に腕を認められ、今に至る。好物は芋煮。

【高速魔法使用車両道路】

高速魔法を搭載した車両専用の道路。ほぼ真っ直ぐ。幅は22mある。

轟音。

第二基地に布陣していた仲間が吹っ飛んでいるのが見えた。

そして3分の1以上の隊員を失ったアレス班が見えた。

「こちらアレス班エンヴィル!第二基地前の我が部隊が壊滅状態!」

『空の一族か!?』

「いえ…魔王軍の龍翼機です!」

『舞台を立て直す!直ちに後退せよ!』

「了解!」

その光景をリネたちは草むらに伏せながら見ていた。

「まじか…今でたらヤバいよな…」

ブツブツいいながらリリースボタンを押しマガジンを外す。

ガシャ!カポ…ガシャ!カチン!

3人がマガジンを交換し終えた時、敵からの声が聞こえた。

『貴様らは包囲されている!直ちに投降せよ!さもなくば殲滅する!3分だけ待つ!正しいと思う選択をせよ!』

「後退もくそもねぇな」

「投降したらしたで虐殺or拷問or死ぬまで重労働だろうな…」

おっさんたちが愚痴る。その弱気な発言はリネをイライラさせた。しかし、だからと言って包囲網を突破する方法があるわけでもなかった。そろそろ3分が立つ。

10年ぶりに神に祈った。

そして再び敵からの声。

『3分がたった!前言通り貴様らを殲滅すr…グォオオオオオオオ

「る」がエンジン音にかき消された。

日の出と共にそれはやってきた。

「じ…ジーク…!?」

「噂ではなかったのか…?」

「に…逃げろ!!」

敵陣に動揺が広がる。

「じーくって何だべ?」

とおっさん。

「あ…あれ…空の一族…!」

ジークと呼ばれた機体の後ろには翼の根元がちょっと折れたような機体が5機。

太陽が雲に隠れ塗装がはっきり見えるようになった。

それは10年前に見た派手な塗装。

後ろの5機は銀色の塗装がなされていた。

魔王軍の龍翼機が迎撃に向かう。しかしすぐに後ろに回られドッグファイト、からの撃墜。魔王軍の迎撃部隊は3分ももたなかった。

「す…すごい…!」

リネも言葉を失った。

「い…今だ…!撤収!」

敵味方双方ともその地を後にした。


撤収!と言いつつも、後で仲間が第二・第三基地を破壊し漁り尽くし、撤収したということを早めに撤収したリネたちは知る由もなかった。


レジスタンスアジトに帰投したリネたち戦闘員は驚くべきものを見た。アジト前のもと高速魔法使用車両道路(幅22m)に先程の機体と同じものが15機ほど止まっているのだ!

リネは派手な…黒い地に真っ赤な太陽が描かれた機体を探した。


あった。

それは先頭で朝日を浴びて輝いていた。

ドナウェル村解放戦線2/2終。


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