白い闇
に げ て
闇ーそれは人を惑いし貶めるものなり。
白ーそれは人を救うかのように視える本当の闇。
「っあーーー…」
お金って案外簡単に稼げる。
「…ぁあっ……」
ちょっと体を売ればいい。
男のソレも、慣れれば気持ちがいい。
私は十代から体を売っていた。援交なんてしょっちゅうやってた。
最近はすべてがどうでもよかったからかな?
ちょっとやばい方向にいってた。
沙羅っていう女の子を見つけた。
ちょっと気になっただけのハズだった。
気づけばラブホで行為をしていた。
沙羅は私の下で気持ち良さそうな顔していたのを唯一覚えていた。
朝起きたとき、夢かと思ったけど、何故か満たされた気持ちがあった。
「沙羅…ぁ「愛してる、ゆい…」
沙羅はすでに起きていて、私の首に手を回しながら愛の言葉を耳元で囁く。
そんな些細なことすら気持ちがよくて、狂いそうになる。
私の中に、ある種の狂気が生まれたことに誰もきずかなかった。
ーーーサラハダレニモワタサナイ。
気づけば、最後のキスをする私がいてーー
そのまま沙羅の首を閉めていた。
「あっ…ゅ…いっ」
沙羅の苦しそうな声がよけいに私を駆り立てる。
私は、狂気に堕ちてしまった。
もう…遅いんだね。