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完結●異世界召喚されたら供物だった件~俺、生き残れる?~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode5】ポリアース国聖女降臨編

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48:誰かに譲るつもりはないな

移動遊園地は、俺が知る通常の遊園地と変わらないアトラクションとスケールだった。


空中ブランコ、メリーゴーランド、ミラーハウス、コーヒーカップ。


リマが次々に乗りたいアトラクションを選び、俺達はそれについて行った。


アトラクションでテンションが上がっていたリマは、俺がベリルと手をつないでいても、全く気にしない。


それはそれでよかったのだが、気にしなさ過ぎて、こんなことを言い出した。


「最後は観覧車ですよね、ベリル様!! 一緒に乗りましょう」


観覧車と言えば、カップルで乗る定番のアトラクションだよな!?

なぜ、女子同士で乗る必要が!?


「リマ、俺と乗らないのか?」


シナンがナイスフォローしてくれたと思ったら。


「なんでシナンと観覧車を乗らなきゃ行けないのよ。絶対にイヤ。ベリル様がいい!」


リマはがっつりベリルの腕に、自身の腕を絡めている。

誰かに譲るつもりはないな。


それはシナンも分かったようで、俺のそばを通り過ぎる瞬間、「観覧車は一度しか乗れないわけではないぞ、拓海様」そう言うと、スピネルの所へ向かった。


なるほど。

ベリルと観覧車に乗り、リマが満足したら、俺が再度ベリルを誘えばいいのか。


俺は納得し、リマとベリルが乗る観覧車を見送り、そのまま待つつもりでいたのだが……。


リマはみんなで乗ろうと譲らず、俺はキャノスと乗ることになった。シナンはちゃっかりスピネルとヴァイオレットと乗っている。


「キャノス、なんか俺と二人なんかですまないな」


「いえ、別にこれはデートではなく、一応私にとって任務ですから。……本来、拓海を警護するシナンは、ヴァイオレットやスピネルではなく、拓海と乗るべきなのですけどね」


そう言って苦笑する。

キャノスの言う通りなのだが、シナンがそうしないことを、なぜか俺もキャノスも許せてしまう。


シナンは女子の懐に入り込むのが上手いというが、それは男子に対しても同じような気がする。


何はともあれ、観覧車がスタート地点に戻った。

先に降りていたベリルの所へすぐ様向かう。

そして。

ベリルの前で片膝をついて跪き、手を差し出す。


「ベリル様、俺と二人で観覧車に乗りませんか」

「!!」


リマが目を丸くし、でも頬赤くしている。


「喜んで」


ベリルは俺の手に自身の手を乗せる。

今まさに観覧車から降りてきたシナンは、口笛を吹いて俺を見送る。


「! ベリル様が乗るなら、我々ももう一度乗るぞ! おい、シナン、ちゃんと拓海の警護をしろ」


ヴァイオレットがシナンの肩をぐいっと掴み、俺達の後に続く。


「え、だったらあたしもお供します!」


リマがヴァイオレットの後を追う。


「あらあ♡ いいわね。恋人同士の観覧車」


スピネルはひらひらと手を振り、ベリルと俺を見送った。

本日更新分を最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次回更新タイトルは

『あとは唇を重ねるだけ……。』

『愛らしい姿にメロメロ』

です。

ドキッドキッ展開。


それでは今日もお仕事、勉強、頑張りましょう。

明日のご来訪もお待ちしています!!

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