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完結●異世界召喚されたら供物だった件~俺、生き残れる?~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode4】デスヘルドル波乱の予感編

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76:スープは久々だ!

「はーい、拓海様、起きてください。起きないと鼻からスープを流し込みますよ」


!! スープは久々だ!


飛び起きるとアレンが着替えを持ってニコニコしている。


あれ、スープがない?


「これから昼食代わりのアフタヌーンティーです。皆さま、もうお揃いですから、今すぐ着替えてください」


チラッと横を見る。当然だがベリルの姿はない。

またも俺だけお寝坊くんだ。

アレンから着替え――隊服を受け取る。


「あれ、いつもの高校の制服は?」


「アフタヌーンティーの後、カトラズへ行くそうです。なんでも拓海様の赤い宝石の件でスティラ様に確認したいとか。ベリル様は起きるなり、スティラ様に連絡を取り、約束をとりつけていました」


「そうだったのか」


アレンは着替える俺に順番に服を渡してくれていたが、最後にネクタイを整えると。


「では参りましょう」


そのままダイニングルームへ向かう。

既に俺以外の全員が着席している。

カトラズに行くからキャノス、ヴァイオレット、リマは隊服姿だ。


そしてベリルは……。

珍しく明るい黄色――ミモザ色のドレスを着ている。

パコダスリーブのドレスは、袖の部分が白いレースになっている。

大きく開いた胸元も袖と同じ白いレース。

首元には、ファンシー ヴィヴィッド イエロー ダイヤモンドのネックレス。

髪は綺麗にアップされている。

本当にベリルはいつ見ても美しい。

今なんてまるで絵画で描かれている貴婦人みたいだ。


見惚れる俺に気づいたベリルが微笑を向ける。

それだけでもう、とろけそうだ。


「拓海さま、座ってください」


アレンに言われ慌てて着席すると、カレンがカップを上向きにし、紅茶を注ぐ。


「さて、全員揃ったからアフタヌーンティーを始めよう。それでさきほどの続きだが、キャノス」


紅茶を口に運びながらベリルがキャノスに視線を送る。


「はい。ベリル様。魔法についてですが、呪文の詠唱は必須です。つまり、魔法をかけることにおいては呪文が必要ですが、かけた魔法の解除では、呪文が不要な場合があります。例えば縮小魔法。魔法をかける際、どのような条件でそれが解除されるか、それは魔法をかける際に指定が可能です。例えば拓海のツヴィークに縮小魔法をかけた時、その解除条件は『鞘から抜いた時』」


キャノスの答えを聞いたベリルは、カップをソーサーに戻し、尋ねる。


「なるほど。となると考えられることは、赤いアベンチュリンは魔法石で、拓海がモールと名付けた怪力を持ち魔術を使える者が閉じ込められていた。心の中で名前を呼ぶことが、魔法石から解放される解除条件だった。そして解除と同時に拓海に宿った?」


スコーンにジャムを塗りながら、ベリルがキャノスを見た。


「その可能性もありますが、やはり心の中の声で解除は難しいかと。聞いたところ、拓海は赤いアベンチュリンを胸ポケットにいれていたとのこと。そしてとても危機的な状況にあった。ある程度の激しい心音に反応して解除される。もしくはある量の汗に反応して解除される。この辺りが解除条件ではないかと」


「そうか」


頷いたベリルがスコーンを口に運んだタイミングで声をかけた。

本日更新分を最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次回更新タイトルは

『すごいニュースが飛び込んできた』

『呆気に取られ、頷くしかない。』

です。

知らぬ間にとんでもないことが起きていたー!


それでは今日もお仕事、勉強、頑張りましょう。

明日のご来訪もお待ちしています!!

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