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完結●異世界召喚されたら供物だった件~俺、生き残れる?~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode4】デスヘルドル波乱の予感編

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31:ヤバイ。大変色っぽいです

部屋に戻ると、キャノスと順番にシャワーを浴びた。


先にシャワーを終え、宿で用意されていた雑誌をペラペラめくっていると、キャノスがバスルームから出てきた。


「拓海、ベリル様のところに行かないのですか?」


当たり前のように言われ、ドキッとしてしまう。

そして思わず尋ねる。


「キャノス、テルギア魔法国の時は、俺にベリルの部屋に行くよう、積極的にはすすめなかったよな。でも今回は……シナンが初対面のベリルに絡んだ時、そして今も……。なんかキャノスの対応が変わった気がする」


するとキャノスはクスクスと笑った。


「だって拓海はもうレッド家が公認するベリル様の婚約者。拓海様がベリル様の隣にいるのは当然ですし、同じ部屋で眠っても……もちろん、婚儀まで守るべきものは守っていただければ、問題ないと考えています」


「な、なるほど」


ということは、テルギア魔法国の時のように、なんとなく気を使う必要はないのか! ベリルの部屋には用事がある時以外は行かない、なんてことをしなくてもいいのか……!!


「私のことは気にせず、ベリル様の部屋に行っていただいて構わないですよ」


「そっか。……ではお言葉に甘えて」


本当はベリルとスキンシップしたくてウズウズしていた。


今日一日、あの細い路地で急に抱きつかれた以外は、何もなかったからな……。いや、手はつないだか。あ、バスでは朝陽が出るまで肩を寄せ合っていたか。


……結構イチャイチャしている……?


でもまあ、いくら触れ合っても足りないぐらいだ。

キャノスに手を振り、ベリルの部屋に向かった。


確か、こっちだったよな。


リビングを抜け、廊下を進み、突き当りのドアをノックする。


「ベリル」


ドキドキしながら、ベリルがドアを開けてくれるのを待つ。


バスルームに用意されていたシャンプーは、バニラみたいな甘い香りだった。ベリルを抱きしめたらあの甘い香りがするのかな。


思わず頬が緩む。


今日はネグリジェか、バスローブか。

ネグリジェもいいけど、バスローブもいいよな……。


というか、ベリル、まだ入浴中か?


再度ノックし、名前を呼ぶが……。

反応がない。


まさか、寝ている!?


そうっとドアに触れると……。

!!

開いている。


入ったら怒られるだろうか?

どうしよう。

でも悪さをしなければ……。


1分ぐらい迷い、迷うぐらいならと、部屋に入る。


部屋は間接照明で薄暗く、カーテンは閉じられていないので、美しい夜景が目に飛び込んできた。


通路を進むと……。


……!

キングサイズのベッドに、ベリルが横になっていた。

真っ白なシーツの上に、ベリルのワイン色の髪が広がっている。

白いバスローブを着ていることから、既にシャワーは終えているようだ。


お風呂上りに眠ってしまったのだろうか?

あ、ディナーでは結構ワインを飲んでいたから、酔っぱらってしまったのか。


ヴァンパイアは寒さに強いとは聞いている。

だとしても……。

俺がこんな風に寝ていたら、ベリルなら必ず枕に頭をのせ、掛布団をちゃんとかけてくれるはずだ。


今日は俺がそうする番だ。


ベッドに近づき、改めてベリルを見ると……。

……ヤバイ。大変色っぽいです……。

バスローブの紐は緩く結わかれているせいか、胸元から谷間が見えている。しかも斜め右をむいていて、綺麗なうなじも見えている。


呼吸にあわせ、バスローブに包まれた胸が緩やかに上下している。


急激に心臓が早鐘を打ち始めている。

こんな無防備なベリルに触れていいのか、俺は……。

何度か深呼吸を繰り返し、まずはどうやって体を動かすか考える。


一度端に体を移動させ、掛布団をめくって、その後お姫様抱っこか。


頭の中でシミュレーションし、ベッドにのっかり、首と膝の裏に腕を差し込んだ時。

昨日に続き来訪いただけた方、ありがとうございます!

この投稿を新たに見つけていただけた方も、ありがとうございます!!

本日もゆるりとお楽しみください。

2話目は8時台に公開します。

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