28:素肌とバストの弾力に悩殺された結果
昨晩。
リマの涙を見て心臓が止まりそうになった。
どうして涙をこぼしているのか分からず、それについて聞いていいのかも分からず、困り切っていたまさにその時。
ベリルがヴァイオレットを連れ、戻ってきた。
ベリルは、「俺のためだけ」と約束していたあのベリーダンスの衣装のまま、戦闘を行っていた。
着替える余裕などなかったとは思うのだが。
一体どれだけの騎士が、このベリルの姿を見たのだろう……。
敵が侵入したというのに、セクシーな衣装を見れば、すぐにそのことへ思考が向かってしまうのは……思春期ということで許してもらいたい。
ともかく俺はそんなことを考えてしまったが、ベリルは違う。
俺の部屋の窓の一部が破壊されていることに気づき、リマの顔の拭き残しの血を見て、危険が起きていたとすぐに理解した。
だから。
「拓海、すまなかった。お前はここに置いて行く判断は私の間違いだ。危険な目に遭ったのだろう?」
そしてあの姿のまま、俺を抱きしめた。
ベリルの言葉を聞いた瞬間は「ああ、俺のことを心配してくれて」と思っていた。
だがベリルの衣装はあまりに刺激的過ぎた。
戦闘に行く前、その姿で抱きしめられたが、それは一瞬のこと。
でも今は……。
ぎゅっと抱きしめ、ベリルが離れる気配がない。
その結果。
触れる素肌とバストの弾力に悩殺され、鼻血を出して失神寸前になった。驚いたベリルに抱え上げられ、部屋に運ばれる。俺が運ばれたベリルの部屋には、スピネルがすぐに駆け付けてくれた。そして手早く鼻にパッキング処置を施す。
本当に恥ずかしい。
だがベリルは、俺がそうなるぐらい魅力的なのだ。仕方がない。
ひとまず頭からあの衣装を追い出し、触れた素肌とバストの弾力を忘れるため、スピネルに話しかけることにした。ベリルはシャワーを浴び、着替えの最中だ。
スピネルにさっきの襲撃について、何か知っていることがないか尋ねてみた。
すると……。
「私は戦闘要員ではないでしょ。だからこの邸宅内の非戦闘員を避難させるために動いていたの。つまり襲撃の詳細はね、私も分からないのよ。ただ言えることは三つ。まず一つ目ね。非戦闘員が避難する場所は、この邸宅の地下にあるの。その地下にはまあ、古くからある牢みたいなものも存在しているのよ。
ものすご~く昔には、そこでいろいろあったみたいだけど、今は滅多に使われることはないわ。でもそこに襲撃犯の一人が捕えられ、連行されたみたいなの。恐らく、その人物に話を聞くことになると思うわね」
スピネルは止血に使ったガーゼやハサミを片付けながら話を続ける。
「そして二つ目。レッド家の邸宅が襲撃を受けるなんて、前代未聞。その意味は分かるわよね? レッド家を襲撃する、それすなわちブラッド国を敵に回すことになるのだから。今頃、レッド家が襲撃を受けたと言うことで、他の4つの有力ヴァンパイアにも連絡が行って、国中の警備レベルが強化されていると思うわ」
片づけを終えたスピネルは、足を組んでソファにもたれた。
着替える暇などなかったのだろう。
スピネルは寝間着として着ているらしい、黒のカシュクールワンピース姿だ。
胸元は深いV字に開いており、谷間がバッチリ見えている。
足を組むと合わせの部分から生足がチラリとのぞく。
鼻血を止めたいのに、興奮してしまいそうな装いだ。
本日更新分を最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次回更新タイトルは
『トホホな顔で真っ赤になる』
です。
【おまけ企画】
日本の皆さん、はじめまして!
ベリル様の執事兼医者のスピネルです。
地球には面白い習慣があるのね。
拓海くんから聞いたわ。
バレンタイン。
チョコを贈るイベントよね。
ベリル様はお菓子作りが得意。
今日は特別にベリル様が作った
生チョコをみんなにプレゼント!
大切に食べてね。
それで、ホワイトデー。
チョコのお返しをするのよね。
みんなは生チョコのお返しとして
ベリル様に何を贈るかしら?
ということで、読者の皆さん!
ホワイトデー、ベリル様に贈るなら
以下のどれ!?
1 キャンディー
2 クッキー
3 マカロン
4 マドレーヌ
5 マシュマロ
選んだお返しでベリル様の反応が変わるのよ。
どんな反応かは3月14日に明らかになるわ。
それでは今日もお仕事、勉強、頑張りましょう。
明日のご来訪もお待ちしています!!






