表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完結●異世界召喚されたら供物だった件~俺、生き残れる?~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode2】テルギア魔法国捜索編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

162/547

62:深い愛。すべてを捨てる覚悟

「ねえ、バーミリオン、悲しまないでほしいの。確かに女性であるとバレてしまったことは……あなたにとって失態だったかもしれませんわ。でもそれをカーネリアンは、誰かに話したわけではない。少なくともカーネリアンがいた間、あなたの正体は、バレていなかったのですから」


それは確かにアンの言う通りだ。でもカーネリアンが魔女にさらわれたことで、結局バーミリオンが女性であることも、バレてしまった。


カーネリアンは、レッド家の屋敷から魔女にさらわれた。


屋敷に誰が手引きしたのかと、徹底的な捜索がなされた。そして運悪くバーミリオンの持ち物に、女性しか持たないようなものがあったことから、実は女だった、ということがバレてしまう。


「今は女性の姿をしている……ということは、もうレッド家であなたの正体はバレてしまった……。今は騎士をやめ、一人の女性として旅をしているのでしょう? 愛する人を探して、旅をしていると、あなたの騎士から聞きましたわ」


ボクの騎士……?


一瞬、バーミリオンはなんのことか分からなかった。


あ、そうか。

ゼテクの設定で、ボクの騎士は拓海だ。

自分は『白い花祭り』に参加するため、騎士を連れ、ゼテクにこの国へ連れて来てもらっている――そういう設定だったことを思い出す。


「ねえ、バーミリオン、あなたは愛する人を……カーネリアンを探して、旅をしていたの?」


アンがバーミリオンを見つめた。


カーネリアンを探す旅に出た……というのは事実だが、カーネリアンがボクの愛する人……?


カーネリアンのことを恋愛対象として考えたことなど、バーミリオンは一度もない。


彼は忠誠を誓った守るべき相手であり、大切なあるじだからだ。


でも……。


聞かなかったことにしようとしていたアンの言葉が、頭の中でよみがえる。


「レッド家の長男なのに、あなたを好きになってしまったことを……」


信じられなかった。


そんな対象として、自分がカーネリアンから見られていたことに。


いつまでたっても婚約者を作らないカーネリアンを、バーミリオンが不思議に感じていたのは事実だ。


休みの日も学友と出かけたりせず、騎士を連れ、森に行ったり、街へ繰り出していたのは、ボクと過ごすためだったというのか……?


まるでバーミリオンの心を見透かしたように、アンが口を開く。


「カーネリアンはレッド家の長男だから、縁談話は山と持ち込まれていたわ。でもそのすべてを断っていた。バーミリオン、あなたのことがずっと気になっていたからよ。


あなたが女性であると分かってからは、さらに苦しい気持ちを抱え、カーネリアンは日々を過ごすことになったわ。


あなたは純血種の一族だから、カーネリアンと結ばれることもできるわよね。でもあなたと結婚したいと言えば、あなたが女性であるとバレてしまう。だから婚約者を作らず、沈黙を守ってきたの。


休みの日も学友とではなく、三騎士たちと過ごしていたのも、バーミリオン、あなたと一緒にいたかったからなのよ」


自分のせいで、カーネリアンがそんなに苦しい想いをしていたなんて……。


バーミリオンは驚き、そして申し訳なく感じていた。


それでも婚約者を作らなかった原因が自分にあったなんて、今でも信じられない。


「バーミリオン、よく聞いて頂戴ね。カーネリアンはこんな形であなたをさらうことになったけど、これはものすごい覚悟の上での行動だったのよ。すべてを捨てる覚悟で、あなたをあの場所から連れ去ったの。それほどカーネリアンの愛は深いのよ。よく思い出してみて。カーネリアンと過ごした日々の中で、彼の愛を感じることはなかったかを」

本日更新分を最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次回更新タイトルは

『カーネリアンの優しさ』

『狂おしいほどのジレンマ』

です。

それでは今日もお仕事、勉強、頑張りましょう。

明日のご来訪もお待ちしています‼

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●第2回ドリコムメディア大賞●
●一次選考通過作●
バナークリックORタップで目次ページ
断罪終了後に悪役令嬢・ヒロインだったと気づきました!詰んだ後から始まる逆転劇
『【完結】断罪終了後に悪役令嬢・ヒロインだったと気づきました!詰んだ後から始まる逆転劇』もおススメです☆

●これぞ究極のざまぁ!?●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢は死ぬことにした
『悪役令嬢は死ぬことにした』

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ