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完結●異世界召喚されたら供物だった件~俺、生き残れる?~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode2】テルギア魔法国捜索編

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44:深まる謎

「あの……」


オスカーが遠慮がちに俺に声をかける。


「何か気づきました?」


「カーネリアン様が、バーミリオンにキスをした、とのこと。恐らくそれは魔力発生装置である魔法薬まほうやくを、口に含ませたのではないかと。その後、呪文を耳元で唱えた。おそらく眠り系の魔法薬だったのでは」


「なるほど」


リマ、レイラ、俺、三人が同時に声をあげていた。

さすが『ザイド』のメンバー。

リマもレイラも魔法発生装置がなんであるかと聞くこともなく、納得している。


「えっと、話を戻すと……バーミリオンはオスカーの言う通り、魔法薬で眠らされたのだと思う。でもその時は魔法薬のことも知らなかったし、相手がカーネリアンだとも分からなかった。俺に見えていたことは、キスをされたバーミリオンが、逃げ出そうとしていたことだけだ。だから俺はキャノスが縮小魔法をかけてくれていた剣を、『ツヴィーク』を鞘から抜いた」


「そこから後はあたし達も見ていた。だから駆け付けたわけだから」


リマがそう言うとレイラも同意する。


「そうか……。となると、疑問をまとめよう」


リマとレイラが頷く。

宿に用意されていたメモ用紙に、次のように書き記す。


○カーネリアンとバーミリオンの関係は?


 カーネリアンは……

 バーミリオンが自分を探していたと思っている。

 バーミリオンが自分を愛していたから

 見つけられたと思っている。


 でもバーミリオンは逃げようとした。好きではない?


○カーネリアンはバーミリオンが女性だと知っていた?

 

 驚いたそぶりを見せなかったことから

 知っていた可能性は高い。

 

○カーネリアンがバーミリオンにキスした理由は?


 魔法薬を飲まし、眠らせるため。

 眠らせた理由は、バーミリオンをさらうため。


○なぜバーミリオンをさらったのか?


 自分を好きであるバーミリオンと

 話をしたかったから?


○あの場で出会ったのは偶然なのか?


 不明


○どこに連れ去ったのか?


 方角としてはグレースタウン。

でも罠かもしれない。


○カーネリアンは自由の身なのか?


 あの仮面舞踏会には

 自身のことを連れ去った魔女と一緒に参加?

 それとも自分一人で参加した?

 追跡時に魔女や他の魔法使いの目撃はなし。


疑問を並べたものの、その答えは分からないことばかりだ。


正直、カーネリアン、バーミリオン、それぞれに聞かないと分からないことばかりのように思える。


その時だった。

ドアがノックされた。

オスカーが素早くドアに向かう。


「クレメンス様、ベリル様、ゼテク様ほか、皆さまお戻りになりました」


廊下で警護についていたバルドが告げた。

・☆。ハッピーニューイヤー。☆・

今年も異世界供物、ゆるりとお楽しみください!

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