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第1章 ♯2 天使の憂鬱

あれから5年経った。


5年経って変わったもの。

俺の背が伸びた。

一人称が俺になった。

妹のアリスが5年経って更なる美少女になった。


そのくらいかな。

ライザはあれから勉強と剣の修行を頑張っている。

俺もライザの修行を手伝っている。

ライザも5年でかなり強くなっている。

修行に付いていくのでいっぱいいっぱいだ。


あ、俺も5年で魔法が使えるようになった。

母さんに習って3属性の魔法が使えるようになった。

流石は母さんだ。

教え方が上手いんだな。

魔法を使うのは意外と簡単だった。

教えてくれたその日に使えるようになったのだ。

母さんも驚いていたが、教え方が上手いと言うことに気づいてないのかな?


そして最近の悩みというか、心配事と言えば、アリスのことである。

アリスは11歳、

去年、アリスもスキルを開花させた。

アリスのスキルは闇魔法だった。

何故だ?

こんな天使のような子が闇魔法?

何かの間違いじゃないのか?

アリスも闇魔法と聞いてショックを受けていた。

闇魔法自体はレアスキルでアタリなのであるが、問題はジョブ。

闇魔法は主に罪人を裁く為に使われたりとあまり良いイメージが無く、ジョブは処刑人等。

アリスの超絶可愛いイメージからかけ離れている。


毎日ため息をつくアリスに何を言ってやればいいのか、全く分からない・・・。

自分のスキルですら意味分からん謎スキルな癖にアドバイスしたり、励ますとかちょっと違う気がする・・・。


また、厄介なのは闇魔法の所持者の数。

今闇魔法が使えるのは10人程と言われている。

しかも、ここ何十年と闇魔法スキルを開花したものはいない。

つまりはアリスしか将来処刑人になれる者が居ないのだ。

ほぼほぼジョブ確定している。

俺は意を決してアリスに話しかけた。


「アリス、やっぱりスキルについて悩んでるのかな・・・?」

「お兄ちゃん・・・。

アリスは悪い人を裁くことなんて出来ないよ・・・。」

今にも泣きそうな顔で俺に訴えるアリス。

「アリスは優しい子だからね。

俺もアリスには無理だと思う・・・。」

「でも、この世代では闇魔法使えるのはアリスしかいないから、やるしかないって・・・。

教会の人が・・・。」

「・・・そんなの間違ってるよ!

アリスの人生はアリスが決めるべきだ!!

アリスにだってやりたいことあるだろう!?」

「ある。

アリスは料理作ったり、お菓子作ったりしてお店をやりたい。」

「アリスのお店か・・・!!

俺は毎日通うぞ!!

こんな可愛い妹が作った料理が不味い訳ない!!」

「お兄ちゃん・・・。

でも、アリス料理スキルもないし・・・。」

「スキルが無くたって料理は作れるよ?

母さんだって魔法スキルしか無いのに料理作ってくれるだろ?

母さんの料理はどうだ?

不味いか?」

「・・・たまに不味い。」

「うん、そうだな・・・。

たまにかなり失敗するな・・・。

びっくりするくらいのやつ。」

「やっぱりお店を持つには料理スキルがないと駄目なんだよ・・・。」

更に泣きそうになるアリス。

くそ、母さんめ!!

「じゃあ、兄ちゃんが新しく料理スキルを手に入れる方法を探してやる!

きっとあるはずだ!!」

「・・・ホントに?」

「ああ!

アリスの為に兄ちゃん頑張るからな!

だからアリスも今から料理のお勉強していつでもお店開けるようにしよう!

スキルがあっても作り方知らないと意味ないだろ?」

「うん!!

分かった!!

アリス頑張るよ!!

お兄ちゃん、大好き!!」

俺にぎゅっと抱きついてくるアリス。

この瞬間が俺にとって最高のご褒美です・・・!!


こうして、俺はまた図書館に入り浸るようになった。

スキルの本や昔。歴史の本、料理の本など、あらゆる本を読んだ。

必ず何かヒントがあると信じ、只管読み続ける。


そうやって一年が過ぎる。

アリスは毎日のように料理の勉強をし、今では母さんより料理が出来るようになった。

味もプロには及ばないが、美味しいと言える。

まあ、可愛い妹が作った料理は何でも美味しいんだけどね!


俺の方はと言うと、まだ見つかっていない。

やはり、あとからスキルを増やすことは出来ないのか?

只々、知識だけが増えていく。

大体のスキルで出来る技や魔法は覚えてしまった。


やはり毎日本を読んでると覚えるもんだな。


そして、今日も俺は図書館にいく。

もう殆どの本は読んでしまった。

何か読んでない本は無いかと探していると、ある一冊の本に目が止まる。


〈勇者の冒険譚〉


勇者の冒険の話かな?

そういえば、勇者の事なんて詳しく知らないな。

俺の先祖が勇者のパーティーだって聞いたことあるけど、その人の事も余り知らないからな。


いつもならそんな本読まないのに、何故かきょうは読んでしまった。


勇者が魔王を封印するまでの物語だった。

意外と厚い本で、事細かく書いてある。

まるでずっと一緒に旅をしているようだった。

先祖の事も書いてあった。

その先祖は最初、魔法使いだったが、新たなるスキルを手に入れ、賢者になったようだ。


魔法使いから賢者に進化できるんだな・・・。


ん?

新たなるスキル?? 


あァァァァァァァ!!!!

あった!!

新たなるスキル手に入れてる!!

どうやってだ!?

あれ、そこらへんの事は書いてないぞ!?


取り敢えず、読み進めたがその事についての記述はなかった・・・。

だけど、ご先祖様のお陰で可能性がゼロでは無いと言うことが分かった!

今度はご先祖様のことについて調べれば何か分かるかもしれない!!


母さんに聞いてみよう。


「母さん!

先祖にいる女賢者の事について教えて欲しいんだけど!!」

「あら、どうしたの急に?

賢者にでもなりたいの?」

「本で見たんだ!

新たなるスキルを手に入れ賢者になったって!!」

「えぇぇぇぇぇ!

スキルって新しく手に入れることできるの!?」

「母さんも知らなかったか・・・。」

「ごめんね。

あ、もしかしたら長老なら何か知ってるかもしれないわ。

その人にあった事あるみたいだから。」

「えぇぇぇぇぇ!!

ホントに!?

俺、長老に会ってくるよ!!」

一目散に家を出ていくハル。

「あの子、新しくスキルを手に入れたいのかしら?」


「長老!!

聞きたいことあるんだ!!」

「ぎゃぁぁぁぁ!!

いきなりなんじゃ!!

ワシをショック死させる気か!!」

「ごめん!

でも、聞きたいことあって来たんだ!!」

「ほう? 

こんな老いぼれに聞きたい事が・・・。」

「うん!

俺の先祖の女賢者についてだよ!!

あった事あるんだろ!?」

「ああ、ルミーナ様の事か。

確かに会ったことあるぞい。

寧ろ、ワシの師匠だ。」

「えぇぇぇぇぇ!!

ホントに!?」

「ああ。

本当じゃ。

知ってるものは少ないがな。」

「じゃあ長老は知っているのか?

そのルミーナ様がどうやって新しくスキルを手に入れたのか!」

「お、お主どこでその事を・・・!?」

「図書館の本で知ったんだ!

新しくスキルを手に入れて賢者になったって!」

「そんな本あったかの・・・?

ワシも実際に見たわけでは無いがルミーナ様が言っておった。

新しくスキルを与えてくれる者がこの世にはいると・・・。」

「スキルを与えてくれる人・・・!?」

「左様。

誰とは教えてくれなかったが、その人がルミーナ様に全属性魔法のスキルを与えてくれたらしい。

それをきっかけにルミーナ様は賢者になり、勇者様の1番のパートナーとして一緒に魔王を封印したのじゃ。」

「くそ、誰か分からないのか・・・。」

「昔のことじゃ。

もう生きてないかも知れんぞ?」

「そうだよね・・・。

でも、他にいるかもしれない!!

有難う!!長老!!」

俺はアリスの元に走った。

「忙しないやつじゃのう。 

しかし、何でいきなりそんなことを・・・?

欲しいスキルでもあるのかのう。」


俺はアリスの元に向かう。

「アリス!

手がかりを見つけたぞ!!」

「え!

ホントに!?」

「ああ!ホントだよ!!」


俺は今でのことをアリスに話す。

「ご先祖様が・・・!

じゃあ何処かにスキルを与えてくれる人が!!」

「ああ!

俺が18になったらこの里を出て探しに行くよ!!

きっと探してアリスのところに連れてくるからな。」

「え、お兄ちゃん居なくなっちゃうの・・・?」

「俺もアリスとは離れたくないが、アリスの為に探してくるからな。

ちゃんと待ってろよ!」

「・・・うん。」


そして2年間、俺は只管修行した。

今のままでは外でモンスターを倒せないからだ。

いろんな人に技や魔法を習った。

俺は飲み込みが早いみたいで、教えてもらったこと全て出来るようになっていた。


そして、旅立ちの日の前日になった・・・。



おはようございます。

本日も一日頑張りましょう!


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