表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/18

怖い世界に転生したようです

さて、あれからしばらくたちました。

私はなに食わぬ顔で、お勉強したり刺繍したりお茶したり情報収集したりと過ごしてます。

そろそろ確信をもって言えます。

ここはファンタジー小説の世界です!




『欲望の王国』というファンタジー小説がありました。

剣と魔法の中世ヨーロッパ風世界の物語です。


物語の舞台はポラリシア王国という大国、絢爛豪華な貴族社会を演目に織り成される人間模様を描いた群像劇です。


物語は王妃エリザベートが国王ジェイムスを暗殺することから始まりまる。

このエリザベートという王妃が、美貌に反し、大変恐ろしい悪女である。


邪魔者は策謀にかけ落としいれ、ときには自らの手で殺す。買収、脅迫、拷問、あらゆる手で人を操つり悪辣な手腕で王国を牛耳ります。


私ことクレールは、エリザベートに家族を殺され、虐待され脅され使役され、結局殺されるというなんとも不憫な役柄です。




・・・・・・・・・・・・とても気が滅入ります。



正直異世界転生を妄想したことはあります。

何度もしました。

中世ヨーロッパ風世界で冒険したり、知識チートしたり。その手の小説も書いてました。


けれどこの小説、挿し絵が好みだったので買っちゃいましたが、いまいちでした。


剣あり魔法ありの中世ヨーロッパ風の舞台設定はすごく好みなのですが、加えて、エロあり・グロあり・戦争あり で人がゴロゴロ死ぬ恐ろしい展開の数々。


登場人物も欲望に忠実な外道ばかり。

物語が進むにつれ陰惨なものにうんざりしたのか、改心する者も出てきますが、それまでの修羅場がひどい。


この物語にはゲスな悪党や拷問ずきのサディストがうようよしています。


とても怖いです。お外に出たくありません。

物語だから楽しいのです。

現実はご勘弁願いたいです。



そんな感じの世界観ですが我が父ヴィルゴ公爵は善人です。

いや、正直分かりません。

物語の序盤で殺されるのです。


兄でもあったジェイムス王の死の真相(王妃に暗殺された)を追及して、逆に国王暗殺の冤罪を着せられ処刑されます。


母と兄も殺されます。クレールは生かされます。ただし両足を切り落とされます。


怖い怖い怖い怖い怖い


っと失礼。私ことクレールというキャラクターについて整理しましょう。

クレールが殺されないのには理由があります。


ヴィルゴ公爵領への人質というのもありますが、一番の理由はギフト持ちだからです。

この世界魔法とは別に《ギフト》といものがあります。


魔法とは異なる特殊能力のようで、生まれついてのもののようです。


チートです。


珍しいので知られると拉致監禁され飼殺される危険がありますので隠します。


じゃあ何で知られたのかって? 自分で王妃に話したのです。

私べんりな力持ってます!家族を助けてくれたら貴女に忠誠を誓います!!ってな感じです。


あっさり反故にされた挙げ句、足切られて領土や幼馴染みを人質に使役されます。


クレールのギフトはテレパシーみたいな能力です。人の記憶や表層思考を読んだり精神力の弱い生き物の身体を乗っ取り操ったりします。


え?超チートじゃんって?どうなんでしょう?身体乗っ取りに関しては、物語のクレールは鳥操って千里眼?みたいな使い方しかしてませんでしたが…………追々試してみるとしましょう。


物語が始まるまで数年あります。

まずはギフトの把握と情報収集です!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ