攻撃隊発艦命令
遅くなって申し訳ありません。
扶桑や山城はやっぱり空母に変更しました。
索敵機からの連絡は第一機動部隊旗艦防空巡洋艦[大淀]に届いた。
この大淀型巡洋艦は忠実と異なり艦隊指揮を行う旗艦として設計されている。
通信、電探は現在最高の物を搭載し、水上機の代わりに自衛軍技術研究所で開発された回転翼機 ヘリコプターを搭載している。
順調に量産されている65口径十センチ高角砲が四基から六基に増やされている。
大淀艦隊指揮所内で司令長官の竹上幸平海将(漂流者)は矢野達也特務参謀他将士官と戦艦や巡洋艦など軍艦を表す駒が置かれたハワイを中心にした海図を見ながら話し合っていた。
「ここまでほぼ予定通りとは何かありそうで逆に怖いな矢野参謀」
「ビックリですよ。エンタープライズの行方が分からないので油断できませんが作戦は第四段階に入ったという事で問題ないかと」
日本は太平洋艦隊を撃滅すべく作戦を立てていた。
第一段階は太平洋艦隊をハワイから誘い出す。
これはすべてではなく半数位出てくれば成功としている。
第二段階は潜水艦による攻撃。目標は戦艦。
撃沈出来なくても戦力を減らすことさえできれば成功。
二隻を離脱させたので一先ずは成功なのだろう。
第三段階は二隻の空母の撃滅と真珠湾奇襲。これで太平洋艦隊は引き返せば成功。
エンタープライズを逃してしまいそのまま前進していれば第一機動部隊が太平洋艦隊を追いかけなくてはならなかった。
問題なく引き返してきたので第四段階である航空攻撃が開始されて最終段階は戦艦同士の殴り合いとなる。
「特務参謀一つ質問を宜しいでしょうか」
若い将士官が質問してきた。
「いいぞ」
「漂流者の知る真珠湾攻撃はどういったものになったのですか?自分は現代人なので知らないのです」
現代人。
自衛軍及び防衛省、防衛省管轄の工厰などには三種の人間に分かれる。
一つは未来からやって来たとされる漂流者。
一つは生まれ育ちも現在の時代の現代人。
最後は修正者の置き土産の中にあった人間に遺伝子操作を行い強化し様々な技術を身に付けたハイブリッド種人類。通称ハイブリッド人。
現在史実以上に人口を増やし強化した日本だがその防衛に必要な兵力は約二十五万だった。しかし自衛軍は徴兵無しでこれだけ集めるのは難しい。
只でさえ陸軍海軍に徴兵されているのだから不可能に近い。
この問題を解決したのかハイブリッド人だった。
鉄鬼と共に未来から送られてきたが修正者たちにより鉄鬼・ハイブリッド人生産プラントは破壊されてしまいこれ以上の生産は不可能だったがすでに完成間近の個体はそのまま残され適材適所というこで能力に応じて自衛軍や工厰、一部は農業などに振り分けた。
これで人手不足は解決。
話が逸れたが矢野は若い将士官に忠実の真珠湾攻撃を説明した。
「なぜ石油タンクや工厰を攻撃しなかったのでしょうか?自分には理解できません」
「一説では艦隊やパイロットの温存が理由らしい。一説だけどな」
そうだとしてもと将士官が言おうとしたがここで長官が口を開いた。
「話ほそれぐらいにして空母扶桑、山城、隼鷹、飛鷹に攻撃隊発艦を命令。敵艦隊を削れッ」
「「「ハッ!」」」
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