ニイタカヤマノボレ1208
やってしまった・・・
本当は今筆記中の蒼き翼のドラゴンスレイヤーを書き終えてからにしようと思っていたのに。
筆記予定のワールドゲート(この題名は今のところ仮かな?)に出てくる日本の過去に起きたことを書いていきます。
1941年12月2日
暗闇の北太平洋を行く艦隊があった。
名を帝国海軍第一航空艦隊。
世界で初めて編成された空母艦隊である。その艦隊旗艦 天城 の艦橋に艦隊司令長官の小沢治三郎中将が先ほど届いた暗号文を見ていた。
ニイタカヤマノボレ1208
予定通り攻撃せよとの意味を持つ暗号だった。
出来ることなら見たくなかった電文である。
これが届いたということは米国との和平交渉は決裂した。
「もう後戻りはできないか・・・」
長官は思った。せっかく彼らが歴史を変えようと帝国をここまで変えてくれたというのに歴史はそれを望まないというわけか。
「失礼します」
振り向くと下士官が扉の前に立っていた。
「なんだ?」
「海上自衛軍第一機動部隊より参りました特務参謀をお連れしました」
下士官が道を空けると後ろから青年が一人、艦橋に入ってきた。
「矢野達哉特務参謀、参りました」
彼はまだ若い青年参謀だが帝国にとって重要人物だ
正確には彼が持っている情報。それも帝国の行く末がわかる未来の情報が彼の頭の中に入っている。
なぜなら彼は未来から迷い混んできた漂流者なのだから。
不定期ですができるだけ早く投稿していきます。