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計画名:時の住人

作者: 白巳

まだ解らない…その時の僕は…

其の1 時は高校時代…


街は彩りをましていた…あの頃の日が思い出される。


僕はあの頃、けっこう混乱していた。


どうしてだろう?


ここまで人とは違った考えを持つ者なのだろうか?


そう、思いながら僕は不思議な事を色々と考える癖があった。


どうしてもそれが極端に見える年頃の16歳の秋…


僕は高校の体育の授業でまた忘れ物をして一人で見学していた。


よく僕は忘れ物をするたちであったため、いつもの様に体育を休んでいたが、

かと言って体育が苦手と言う訳ではなく、ただ忘れ物が多かった。


その理由に僕はいつもどんな時も人とは違った空間にいるという事が多かったためだろう?

とおもう。


だが、結局僕はこの癖から抜けられなかった。


全然自分の回りに感心がなかった訳ではない。


僕にだって好きなひとはいたが…人並み以上にそれは、あまり関心を示さなかった。


どちらかといえば2次元の世界にハマっている一般の若者と言う当時の部類に属していた。


そして僕のまわりにはそういう類の若者が多く、僕もそれは他時空の世界にはいたが

気づいていた。


将棋が好きで毎日の様に将棋の局面を見ていたが、あまりこれといってのめり込むこともせず、

ただ好きだと言うだけだった。


結局自分の好きな事には何も関心を示さず、ただボケッと異空間の世界に浸っていた。



其の2 異空間からの招待…


僕はそんな生活の中で、異空間をどう現実の世界に結びつけるのか?

と言う難題にいつも悩まされていた。


どうだって良かった…


この現実の世界なんて…


ただ僕が不服だったのが、現実の世界に自分が属していると言うことだった。


ある時僕はその世界を知ったのは高校の秋だった。


それは、あるとしかいえなかった…

当時は…


しかし、絶対に確信が持てるまでには至らなかった。


僕は、絵の世界がとても好きで、当時何か絵を描いたり、形づくるのは、得意だった。


とかく、僕はそのことが、人からどうとか言われるのが嫌いだったが、ある時

先生から言われた。


「時の住人と言う人種にあなたは何か関わりがあるのね…」


と言われ、


僕はとっさに「時?…住人…」


「それって一体何ですか?」と言う瞬間に先生はキッと僕を睨むとその後

話を反らせた。


僕はその後それが頭から離れなかった。


和久井先生の居る校長室に向かったがまわりの2次元の住人の他の仲間には

何もバレない様に密かに向かったのだった。


そして和久井先生の机の前で僕は密かに現実と言う物の世界と架空の?

それとも何か存在するその扉を和久井先生に、絡ませて、僕は連想していた。


そこにいた和久井先生は、さぞかし心待ちにしていた風に、僕に言った。


その扉が見える?


見えるって…僕はどうでもいいその質問にただ「はい」と言った。


和久井先生は言った「あなたは見えるでしょうけど、これは見えてはいけない扉なんですよ…」


それは、本にかかれている扉だったが…


はっとそういわれて見ると、それはただの、文章の集まりだった。


確かに扉に見えたのだったが騙し絵の類の物だったらしい。


その次に僕は聞き返した…


「先生ぼくはおもうんだけど、三角と四角と菱形のその扉たちの内側に

何があると言うのでしょうか?」


先生は言った「あなたは経験が少ないのですね…

これは一つの黒魔術…」


「黒魔術?」


僕は聞き返してしまった。


「そう、これを理解してしまうと大変な事につながってしまう事もあるの…」


僕は、またちんぷんかんぷんになってしまった。

僕はお茶を出されたそのお茶を飲み、また話を聞こうとしていた。

「その先を聞きたいです…」


と言った瞬間ぼくは先生の胸元に吸い込まれて…

倒れていた…


先生は僕の頭を撫でていた…がそれがその時の最後の記憶だった…



其の3 そして扉へ


その時本当の扉はその絵の中にはなく、僕の人生自体が扉を

見つけてしまったと言う事に僕は気がつき始めていた。


僕はそれを聞いたのはその1年後のたった今…そう今だった…


あの頃からもう1年たったのだ…


僕は時の住人という言葉が未だに理解出来ずにいた。


そのことばをようやく理解し始めた。


そのきっかけは、他の人の話を聞いている時だった。


あの頃から僕の中での時間空間と言う物がどこか遠くに、通り過ぎているということに

何の不審も抱かないで過ぎていたということに僕は何か不思議におもったのは…


その時だったとおもう…


「ねぇ君今何を言ったの?」


それを聞かれて僕は一瞬黙った。

僕は一体何を言ったのだろうか?


本当のことを分析してみると、その趣旨をあまり大して現実と言う物とリンクしていない事に気がついたのだった。


何か、架空の空間がそこに存在していると感じてきてしょうがなかった。


それが何なのか?


それが分からなかったんだ…


その人は何でそんな事を聞くのか不思議だったため僕達はこう話し合った。


その友達は言った。


「昨日僕はテレビを見てたらね、母さんがさぁ…言ったんだ。」


「なにを?」僕は普通に聞いた。


「その類のテレビを見ていると頭おかしくなるわよ…ってね」


「そんな事はないとおもうよ…」僕は言った。


「そうなんだ、そんなことはないとおもうんだ…」


僕は言った。

「そのうちお母さんも集中して見てたんでしょ…だったらお茶もってくるときから見てれば良かったのにね…」


「…そうなんだと僕もおもうよ?でもお母さんはそのうち、集中して見てたから…」


「でも、その番組は君には適さないとおもうよ…」僕は言った。


「えっ?」


「だって、お母さんは、テストの成績の事が気になっていたんでしょ?」


その友達は、僕をジッと見つめて言ったのだった。


「君一体いま何て言ったの?」


僕も確かにおかしいなとおもった。


僕にはその時の映像がリアルに頭の中に描けたのだったけど、

そのともだちにしてみれば、話の流れが伝わってもないのに、僕がすべて言っているとおもったのだった。


友達は怖がったが、ぼくは説明しようとした。


が、僕の中で何がそれを予測したのかは分からなかった。


当然のロジックだとおもったから、僕は言ったのに、彼はそれを不思議にとらえたのだったらしい。


結局、説明出来ないまま僕は眠りにその後ついた。


其の4 一年前


一年前からなぜ僕はその時の住人の話を忘れずにいま迄、時間が止まっているのだろう?


思い返せば色々と思い出せるのに、時は止まったままだった。


その時好きだった人と僕は色々と話したりした事も現実とはあまりギャップがあったりもした。


その意味をようやく理解したのは、紛れもなく僕のその先生の存在だった。


彼女ともう一度会わなくては!


っと僕は心に決めた。


先生の痕跡を調べるために僕は学校に向かった。


学校はまわりを住宅と公園と、もう一片に森に囲まれた高校だった。


そこに至る途中、森を歩いていると僕はその森での事を何かシャットアウトされたように

思い出せずにいた。


そしてその山道を歩いていると、土を踏みしめる時の感触…

そしてまた、その時の空気、そして肩に触る杉の木の枝を僕は

何か昨日の高校生の僕の残像を目の前に見るように不思議と感じた。


その乾燥した、土の下には、木の根がはっていてその中を脈々と流れる

エネルギーのその色さえも、僕のそのエネルギーとリンクして僕はそれをもらえる

様な気がして脈々と生命の力を感じた。


そしてその森の中で静かな時とともに僕は過ごした時間を通り越して、


またフラッシュバックの様に思い出してきた映像があった。


その残像は何かのナイフの形をした黒い影だった。


黒いナイフは僕の胸元に刺さり、それを払いのける瞬間に僕は

ナイフのその残像を何かの反射神経の様に、切り替えた。


それは僕の体内の一部となり、僕はそれを映像処理して切り替えた。


そのナイフは僕の中で、一体になり僕自身に変化した。


また我に帰ると僕は歩いていた。


森を過ぎてやっと校門に着いた。


校門は人気も無く、ただ、夢想の中の霧に包まれた廃校と化していた…



其の5 廃校の住人


僕はその廃校になった母校を思い出すように、中を歩いた。


僕は好奇心とともに静かな心持ちでその中を歩いた。


とても雰囲気は素敵だった。


何かの霊がその中に潜んでいるそのような感覚とともに、それが自分の中の

思い出と一体となっていると信じてそれを僕自身に受け入れていた。


廃校のその校舎の中で僕は確かに、色々な経験をした。


がそれはなかったのかもしれない現実だった。


僕はそこで起こった事を事実としか言えない。



…そこには和久井先生がいた…


僕は切なかった…


和久井先生は言った。


「…」


僕には確かに分かった。


と言うかそう言いたいのだなとおもった。


「貴方がなぜきたのか解ってるよ…


あれから、貴方の事が心配でならなかったのよ、


結局貴方はだからくると思ったの。


あの時の答えを言わなかったから…」


そう、僕には聞こえた。


僕はそれを、言葉で聞いた訳ではないのだ…


だけど、そう感じた。


そして和久井先生は、話始めた。


時の住人について…



其の6 時の住人


和久井先生は、無言だった…


…が話始めた…


「時の住人のプロジェクトは昔からあったの、


当時日本は戦争を経験しなかったために、

他国の軍隊と戦力的には勝っていても

経験的にはとてもじゃないけど、不足していたわ…。


その結果、日本はとてもじゃないけど、危険な

立場に立たされる未来を何か不安に当時の

国家的な不安感が高まっていたの。


それは、なぜか的中しそうな勢いだったの。


なぜかって、世界大恐慌が起こったの…


それは10年前だけど‥・当時からすれば

今戦争が起きていないで世界が

この状態を保っていると言う事が

逆に不思議な位。


そして、時の住人プロジェクトが

起こったのはそういう背景の前からなの。


戦争が起こった時、また、

戦争の軍資金がないとき、

日本はどういう戦力で

他国に対向したらいいのかしらと、

当時の科学者たちは考えたの。


そしてある人が言ったわ、

人間の中に無限の時間と

無限の空間を作り上げるとどうだろう?


それは、意味が解る人にはとても

画期的な提案だった。


あるコンピューターの先端の博士たちは

思ったの…


それを成し遂げるのは、今のコンピューターなら

らくだ。


人にはそれが出来るのかは不明だったの、


だけど、それを作れると言う事を前提として


結果プロジェクトは進んだの、


解る?


無限の空間と無限の時間の意味が…



それは何にも応用することが出来る

研究課題だったのよ



先生はちょっと疲れたわ…」


そう和久井先生は言った。


僕は先生にムリをしない様に言おうとした。


それは伝わっていると信じて僕は言おうとはしないで、


その時の住人というものが、

何の意味があるのか、僕には戦争と言う

突拍子もない現実とはリンクしなかった。


「戦争は起きない方が確かに、良かったの。


博士たちは、戦争を止める事にその時の住人の

研究の成果を注ごうとしたの。


だけど…虚しいことだったの…


使える物は使おう!とうするのが人の性よね


それが自分だけの富にしようとするのを阻止できない

のもその人のもつ性だったの。


時の住人プロジェクトはたくさんの犠牲者を伴う事に

なったのよ…


時の住人達は、人間の右脳や直感力、その他に異次元空間知覚

また、それらの事をミックスして、マルチタスクで、一気に空間を同時平行で

処理する能力などを利用したの。


結果どういう事になったのかは解らないと思うけど、


霊界のような空間がそこには開けてしまったのよ…


それが、扉だったのよ。


そこから、呼び出された異世界の霊的な者たちとその

能力者達は実験段階であったのに、

突然の向上した能力とその

異世界の残像に悩まされて、多くの人たちが

薬づけになるハメになったのよ。


精神は錯乱し、妄想の虜になってしまい、

もう戻れなくなってしまったの。


その流れを組む人たちがその後、

これらの技術は、まだまだ解明しきれないし

操れない技術だと思い知らされる結果が起こったの。


そして、その後にそのプロジェクトは封印されたわ…」



先生はそんな話をしていた…

続けて描こうか考え中です…


どうしようかなぁ…


面倒くさくなってきた…

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