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水無月の行方

翡翠が見合いをしている最中のことだった。




水無月が目をさますと病院のベッドの上だった。


「うっ・・・」


此処は・・・


病院だ・・・


体を起こすとまだまだクラクラするのだった。


クラクラする・・・


でも、早く病院を出なくちゃ、助けてくれた人には悪いけど・・・


お金ないし・・・


マズイよね・・・


水無月はヨロヨロとしながら着替えるのだった。




翡翠は病院に来ていた。


「彼女は?」


「まだ寝てましたよ」


「あっ、翡翠」


「優先生、彼女の検査結果は?」


「ああ・・・、かなりのショックを受けているらしく言葉が喋れないらしい」


「喋れないのですか・・・」


「ああ、以前の記憶も何処に住んでいたのかも分からんな?」


「そうですか・・・有難うございます。」


翡翠は病室に向うのだった。


水無月はどうにか着替えドアまで歩いた。



早く出なくちゃ・・・


ドアに手をかけ開けると翡翠が立っていた。


翡翠もノックする寸前で二人とも驚き水無月はその場で尻餅をついた。


「ビックリした・・・」


翡翠は水無月を見下ろした。


ヤバイ、助けた人かな?どうにか立たなくちゃ・・・


思ってると翡翠がヒョイと抱き上げた。


「寝てなきゃ駄目じゃないか」


ベッドに寝かせると翡翠も横の椅子に腰掛ける。


「話せないんだよね・・・どう・・・話していいのかな?」


水無月は横に置いてあるペンと紙に指差す。


「そうか!」


翡翠は水無月にペンと紙を渡した。


「君、名前は?」


水無月です、助けていただき有難うございます。


翡翠は驚いた。


まさか・・・


氷河一族の娘?名前も同じだし・・・


だが、偶然てこともあるからな・・・


「俺は翡翠だよ、よろしく。」


水無月も会釈をする。


「なぜ、聖なる木の下で倒れていたのかな?」


覚えていないいんです・・・、ごめんなさい。


「そうか・・・記憶もなくしているみたいだね」


名前は覚えているのですが・・・後は何も・・・


「そうか、なにも考えず早く体治すんだよ。」


でも・・・お金、持ってません。


「心配はいらないよ。」


ニコッと笑う翡翠だった。


水無月は安心して眠りについた。



それから翡翠は、病院と仕事を行き来する日々が続いた。


それを見ていた櫻は不服だった。


「翡翠様、あんな女に・・・」




退院も近い水無月に翡翠が長を連れてきた。


「彼女です」


「そうか・・・翡翠、」


「はい」


「お前に彼女は任せた。」


「えっ?長、待ってください。」


「今、村では彼女を保護する部屋がない、だから頼む」


「ちょっと長、彼女は女ですよ、」


「見れば分かる」


「ですが!」


「部屋の空きはない、お前が連れてきたんだ後はよろしく」


長は病室から出ていった。


「えっ、長!!!」


二人とも気まずくなるが・・・


「大丈夫だよ」


苦笑いする翡翠だった。


その後、水無月は翡翠と住む事になった。










長に水無月のことを頼まれた翡翠だが・・・

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