さよなら
まだまだ小説を上手く書けませんが最後まで読んでもらえるとなによりです。
「はあ・・・」
ベッドの上でため息を吐く女。
もう何もしたくない・・・
最悪な日だ・・・
私の人生て、こんなもんなの。
ーお昼時間の事ー
社内交際をして3ヶ月、キスだけでなかなか進展がない私達・・・
「ねぇ、聞いた?」
「なになに?」
「総務課の井上さん、柊君の恋人て!」
「えっ、柊君て販売課の坂上さんの彼だよね?」
「だから~井上さん・・・」
「遊ばれてんだよ~」
「マジ・・・」
「なんだか可哀想だよね・・・井上さん。」
「うん、だって・・・坂上さん妊娠したんだって!」
「え~!初耳!!!」
女子トイレで話しが盛り上がる女子社員達。
出るに出れなくなったトイレの中の私、井上 水無月
やっぱ、遊ばれてたんだ・・・
なんだか涙も出ない・・・
「はぁ・・・」
だけど未練がましい私とアッサリと別れてしまえと思う私が格闘している・・・
社員が居なくなってからトイレから出る水無月、すると携帯がなり冷ややかな声で出る水無月だった。
「はい」
「俺だけど、お昼一緒しない?」
「ごめん、仕事がまだ終わらないんだ。」
「残念・・・じゃ、夜!」
携帯をきる柊だった。
何もなかったような顔で仕事に戻る水無月。
仕事が終わり、会社の前で柊蓮が水無月を待っていた。
「お疲れさん、水無月」
にこやかに笑う蓮だが水無月は笑うことが出来なかった。
「具合でも悪いのか?」
「悪くないよ」
「なんだか・・・機嫌悪よね?」
「別に」
歩き出す二人。
「あのさ~、何怒てんの?」
「怒ってないよ」
「今日の水無月変だよ・・・もしかしてあの日?」
「馬鹿!」
ますますムッとする水無月
「ここに入ろうよ!」
蓮が水無月の腕を引き居酒屋に入った。
二人ともビールを頼み呑むのだった。
「ねぇ、私に言うことない?」
「えっ、なにを?」
「社内では私達噂だよ・・・」
「良いじゃないか、恋人だし」
「違うわよ!蓮は私と遊びなんでしょ!」
「えっ?何言ってんだよ、俺はマジだぞ、そろそろ・・・結婚も考えている。」
「何言ってんの、あんたと結婚できるはずないじゃない!」
「おいおい、落ち着けよ、噂てどんな噂なんだよ?」
「販売課の坂上さん・・・妊娠したんだってよ、蓮の子供でしょ?」
「・・・それ、本当の話しか?」
蓮の顔が引きつる。
「本当だよ・・・坂上さん・・・会社に来て産休の予定とかを部長と話したもん・・・」
水無月は涙を浮かべながら言う。
「嘘だろ・・・俺には連絡なんてないぞ・・・俺の子じゃないんだよ。」
「何言ってるの、坂上さん私の横に来て「蓮の子供なんだ」て、嬉しそうに言って帰って行ったは、それでも遊びじゃないと?」
「水無月、俺はお前のこと遊びじゃない!信じてくれ」
「信じられない・・・もう、私達おわりね。」
「待てよ、俺は本気なんだ!」
蓮は、水無月の腕をつかむ。
「離して!蓮は子供できたのよ、いい加減にして!」
手を振り払うと蓮は水無月の前で道を塞ぐのだった。
「遊びだったのは 坂上方だよ!」
「えっ・・・」
「君と付き合う前・・・坂上から、もうアタックされていたけど俺・・・断ったんだよ、だけど・・・」
「だけど?」
「屋上から飛び降りするとか言われて・・・彼女、一夜だけ抱いてくれたら忘れるとか言われて・・・」
「でも、抱いたんでしょ!妊娠したんだから終わりよ!」
「彼女には中絶してもらう!」
「何考えてんの、蓮は女性の体をなんだと思ってんの、おもちゃじゃないのよ、簡単に中絶とか言わないで!」
「だけど、俺は君だけなんだ!」
「子供出来たんだから・・・諦めなさい、責任を取るのよ!」
「水無月は・・・俺のこと好きじゃないんだね・・・」
「何言ってんのよ・・・好きに決まってんじゃない!」
「じゃ、なぜ?俺達が別れる事ないじゃないか!」
「彼女が蓮の子供を中絶をして・・・他の人と結婚をして蓮の子供を中絶したために、その人との間に子供が出来なかったら蓮は責任取れるの?」
「それは、俺に関係ないじゃないか!」
「いえ、貴方にも責任はあるわ!」
「なぜ・・・坂上と結婚なんて考えられない!」
「もし、坂上さんがシングルマザーや中絶しても・・・私も貴方と結婚はしない。」
「水無月・・・」
「さよなら・・・」
別れたのだった。
ベッドで涙を流しながら思う。
私て・・・
御人よしの馬鹿だな・・・
寝るのだった。
蓮と別れた水無月の恋の行方を見逃しなく。