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新キャラが恋愛イベント1「一緒に下校」

皆さんこん……悠長に挨拶してる暇なんてなかった!


そう、今日は十月四日。

花崎歌が転校してきて一ヶ月ちょっとたったわけ。


現れたのだ、五人目が。



「えへへっ、花崎センパイ発見ーっ!」



放課後、下校の途中。

私は帰る方向が同じなのか、花崎歌の30メートルくらい後を歩いていた。


その彼はいきなり花崎歌に飛びついたのだ。



その瞬間私の脳内はキターの文字の羅列だけで埋まっていた。


自分の耳と目が良いと役に立つよね、え?そんな上手いこと良いことなんかあるかこのご都合主義め?


うん知ってる。

でもいいの、私はモブキャラなんだから!



さて、話は戻り私はニヤニヤしながらも二人との距離を詰めていく。


とりあえず二人を抜かした後、近くの建物に隠れようじゃないか。


私は運良く近くにあったコンビニの影に隠れ、二人の様子を観察した。


いやだからね、私は断じて不審者でも変態でもないから!ね?



「でもね、中学校には由梨がいるから」


「香澄くんは本当に由梨ちゃんが好きなんだね!」


「もちろん!将来は絶対お嫁さんにするの」



んんんっ!?

この香澄くんには好きな人がいるのか……?


えっ、じゃあ香澄くんは攻略対象キャラじゃないと?

そんなはずはない。


私の目に狂いはないはず、自信あるよ。



香澄くんは攻略対象キャラだというね。



「でもねー、花崎センパイも好きだよ」


「二股は駄目だよ?」


「わかってるって」



おっ、これはもしかして。



香澄くんはまさか六人目の隠し攻略キャラみたいな感じなのかな?


本人隠れてないけど、そうに違いない。


でも人生はセーブやロードもなくて、全員攻略はできないからこの場合はどうなるんだろう? ……あーやっぱり最初からできるんだろうなぁ、攻略。



「じゃあ香澄くんの家まで一緒に帰ろうか」


「うん!」



もしかしたらこの帰り道も恋愛イベントだったのかもしれないけど、私は考えるのに精一杯で尾行はしなかった。


元気よく返事をして、花崎歌の隣を歩く小学生みたいな中学生。


花崎歌という人間は、中学生すら毒牙にかけるらしい。


よく考えてみたら案外魔性の女だな。主人公って。


この場合魔性の女=主人公(女)ってなるのか。

まあそんなことはどうでもいいけど。




天使のような少年(ショタ)、香澄。



これで五人。

もう終わりかもしれない。


だけど私にはもうひとりいるような気がしてならない。


幼なじみキャラ。

生徒会長キャラ。

優キャラ。

女好きキャラ。

ショタキャラ。



何か、足りないんだよなー。

こうそれぞれの属性を組み立てていっても、何か欠けてる属性。

不良キャラあたり?いや、うーん。それなら香坂馨が当てはまるし。



一体誰なんだろう……。


あ、そういえば。

確かいたよね……季節外れの転校生が。


予想します!

攻略キャラ最後の一人は、

その転校生である!


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