表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/45

~会話~“はなさき”



「おい」


「……」


「そんなに嫌そうな顔をするなよ。この前のことを聞きたいだけなんだ」


「……」


「待て。なんで逃げようとするんだ」


「手、離してくれないかな」


「離したら逃げるだろう?」


「……」


「アンタはなぜあそこにいたんだ?」


「あなたには関係ない」


「確かにな。しかしだ、関係ないならばなぜ逃げるんだ」


「走りたい気分だっただけ!てか私も忙しいんだけど」


「話すまでお前の後をつけるからな」


「なんでよ!あなたは花崎さんだけ見てればいいんだって」


「花崎?」


「あ」


「知り合いなのか?」


「……同じクラスなだけ。話したことだって一度もないし、私とは無関係、でも神村くんは大いに関係あるんじゃない?いたもんね一緒に。あーあーリア充乙」


「は?」


「神村くんは花崎さんとフラグたてときゃいいの、私なんかにかまわないで」


「いやだから、リア充やフラグとは何の話だ?」


「だーかーらっ、神村くんは花崎さんとよろしくやってろよクソが、って言いたいだけ」


「……」


「用事はそれだけ?じゃあ私もう行くから離して」


「話が脱線しているぞ」


「気のせい気のせい、だから離しててか離せ」


「暴れるな」


「離せってまだ何かあるの、私機嫌が悪いんだけど?」


「初めて花崎を見たとき、小学生の頃隣に住んでいた“はなさき”だと思った」


「……何言ってんの?のろけ話なら余所でしてよ」


「違ったんだ」


「何が」


「花崎は“はなさき”じゃなかった」


「いやいやいやいやいやいやいやいや、意味わかんないから。お願いだから真面目な顔してそんなボケかまさないで」


「性格も違った」


「無視かよ」


「よく見れば、確か家の表札に書かれた名字も花が咲くで“花咲”だったのを思い出した」


「神村くんが何を言いたいのかよく分からない。なんで私に言ったのかも」


「それは」


「私はね、目立つのは嫌。絶対にね。名前がある脇役にすらなりたくない、だから神村くんは私と関わっては駄目」


「おい……」


「離して」


「……。引き止めて悪かったな」


「本当に悪いと思ってるなら次からしないよーにね、神村くん」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ