長谷、恋愛イベント3「関節キス」
ふわぁ、ねむ……。
暇ー。
暇じゃないけど暇なのよん。
あ、皆さんこんばっぱー。
女子高生Hです。
なんか最近主人公たちのイベントがグダクダ満載でブルー気味。
かといってまだまだルート確定は遠そうだしなぁ。
そうそう、花崎歌と誰がくっつくと予想とかしてる?
私はまあ長谷が有力だと思うね。って誰に聞いてんだよ私は。
だって、
「うっめー!これ歌が作ったのか?」
「やだなぁ良ちゃんったら。ご飯ついてるよ?」
クスクスと笑いながら良ちゃんの唇の横についた米粒を手ですくう花崎歌。
二人がいるのは屋上。
普段は立ち入り禁止だから油断してイチャイチャしまくりなお二人さん。
私、いるのにね?
まあ影が薄いのはお決まりのことだしいいけど。
「わ、わりー」
「ううん。美味しいって言ってくれて、お世辞でも嬉しい」
「お世辞じゃねーし!」
どんだけ浮気性なんだろーね、花崎歌は。
五日前の古城弟とのイベントは何だったんだろうね。
「本当にうめーって!ほら、食ってみろ」
間接キスするつもりなんですね、わかります。
長谷は卵焼きを箸でつかみ、花崎歌の口へと近付ける。
「えっ!?」
すでに気付いているのか花崎歌は顔を真っ赤にして動揺している。
あー選択肢なパターン?
今回は考える気分じゃないからいいや。
「どうしたんだ?」
うわー、気付いてない馬鹿がひとり。
「いや、あの」
「ほらっ、あーん」
「んぅ!?」
無理矢理花崎歌の口に押し込められていた、卵焼き。
間接キスいただきました!
「あ、美味しい……でも自分の作ったものに美味しいって言うのも変な感じ」
「自信持てよー」
間接キスに気づけよー。
鈍い鈍い、沼にハマったのに気付かず進もうとしてる人くらいに鈍い。
「でもね良ちゃん」
「ん?」
恥ずかしそうに良ちゃんから目を逸らす花崎歌。
頑張れ!!
「これ、かん……かか」
「?」
言うんだ!
言うんだ花崎歌!
「かんせっ、間接……キスだよね?」
「………………………………………………………………………………………………………え?」
言ったー!!
三点リーダーの乱用乙。
乱用はウザいだけだよん~。
でも文字数稼ぎにはいいよねー三点リーダー。
「あ、あ、あ?!うわぁぁぁあああああああああ!!?」
気付くの遅っ。反応も遅っ。
「ごごごごごめん!歌ごめん!気付かなくて!!ってこれじゃ俺間接キス強要した変態みたいじゃねーかクソ!」
今日から彼の名前は変態馬鹿です。
変態がはせで馬鹿がりょうた。
「ううん!大丈夫だから落ち着いてっ?」
「俺は最低だぁぁ……」
ざまぁざまぁざまぁ。
変態ざまぁ。
でもいい加減終わらせてくれないかな?
さっきから腹筋がヤバい死ぬ。声出して笑いたい。
「大丈夫だよ!昔はお風呂とかも一緒に入って……あれっ?良ちゃん?なんでそんな泣きそうな顔になってるの?」
素でやってんなら小悪魔ってレベルじゃねーぞ。
もう天使と書いてあくまと呼んでいいレベル。
「うっ、俺は最低な変態だぁぁああ!!」
「ちょっ、良ちゃんどこに行くの!?」
変態(長谷)はものすごい勢いで屋上を去っていった。
それを困惑した表情で追いかけて屋上を去る花崎歌。
うるさかった屋上は一気に静まり返った。
「ぷっ、あははは!」
何あの二人、面白い。
屋上には私だけが、ただただ笑っている。
こんなん見れば、誰だって長谷が有力だと思うよね。
長谷、恋愛イベント3。
盛大に笑わせてもらったよ。
ちなみに私はイベントを全部把握してないから。
1と2はいつ起きたのか知らない。
じゃあなぜ3だとわかるのかって?
だって私モブキャラだし?
これがすべてだよ。




