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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ソーシャルとラッシュ

作者: ヨヒヨヒ
掲載日:2025/11/13

私は昔から嫌いなものが多かった。

外で遊ぶのも、外にでるのも…

人と話すのも。

そういった『嫌』なものがない世界に

行きたいと思っている程だ。

そういうのを世の中では、

『社会のゴミ』と言うのだろうか。

想像したことはあるだろうか、

ひとりぼっちの生活を。

親も親戚も、家族も友達もいない生活。

家はあるのに空っぽで、冷えきっていて、

その度に過去の残像が脳裏を転がる。


ある日、私の家族は死んだ。

当時の私は12歳。

学校からかえって遊びに行き、また家に帰ると、

誰もいないことに気がつく。

どの部屋を探しても誰もなにもでてこない。

親だけでなく、妹もいなくなっていた。

まだ幼かった妹が親にわがままをいって、

どこかにでかけているのだろう。

そう思っていた。   

一時間、三時間、六時間……。

そうやって時間が過ぎても、

帰ってくる気配はなかった。

それでも、そのうち帰ってくるだろうと

心に言い聞かせた。

その日の夜は、そのままなにも食べずに

眠ってしまった。

翌朝、いつも通りの時間帯に起床。

母の「おはよう」が聞こえなかった時点で、

私は不安になった。

「でも、学校には行かないと…」

そう呟いて、台所へ顔を出す。

朝食を簡易的にだけつくり、ひとりで食べる。

気晴らしにテレビをつけたのは

間違いだった。

朝のニュースが映し出されて、

画面の奥でアナウンサーが語りだす。

 速報です。今朝、家族三名の遺体が発見されました。

 その中には、7才の女の子も含まれており、

 何者かに殺害された模様です。

 名前はー                   』

まさかと思った。

とっさにテレビの電源をおとして、

リモコンを液晶画面に投げつける。

強い音がしたが、意外にもテレビは頑丈だった。

自然とイスから立ち上がる。

そんなわけがないと思い、自室の携帯を取りに行く。

もし、電話が繋がれば

朝のニュースは私は家族のものではないと証明される。

部屋にはいると、携帯を探しだした。

寝る前は

ベッドの横にちゃんと置いているつもりだが、

私は寝相が悪いらしいので、

下を向いて探す。

その時、何かが目に映った。

赤い液体。

時間がたって固形化しているが、

遠目ではよくわからない。

もう少し近くで見ようとしたところで、

吐き気が込み上げてきた。

「う゛…」

必死に口を手で塞いで

トイレにかけ込む。

すると、一気に

朝食が胃から戻された。

喉が苦しくなって、

涙が止まらない。

自室の真横がトイレでよかったと、

初めて思った。

しばらくはそこを動けないでいた。

若干、気絶に近い状況だったのだろう。

私は思った。

家族のこと、私は大切に思っていたんだ。

生まれて初めて、その日は学校を休んだ。

家にいる間、

何度もインターホンが鳴った。

それでも、誰がきても、

ドアを開く気はなかった。

あれからもう6年、

私は18歳になった。 

今、無職でフリーターをしている。

独りの生活はすっかり慣れて、

あの日の事件もあまり気にしないようになった。

ただ…今でも、

4月1日が来ると、


どうしても殺したくなるのだ。

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