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からっぽなうつわに

作者: 薄雪草


夏は終わり、秋の半ば

最後の歌が終わるように

残響は宵闇にかき消されて

青の静寂に沈んでいった


秋雨が降る晩の、空は灰色

鈴虫、松虫、蟋蟀の声

秋野は今、盛り


月のない闇夜の道を行く


忘れられた金物のうつわが一つ

しとしと雨を受けていた


秋の雨は冷たくて

からっぽなうつわが

寂しそうで


萩の花、咲いたら

少しは慰めになりましょう


晴れた秋野に

雨粒は輝くでしょう








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