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ユリウスがシラー子爵家に来てから数か月、さすがにシラー一家も、ルフェルニアがユリウスに過度に干渉していることが気になっていた。ルフェルニアの行動が、ユリウスの感情の起伏に大きくかかわる可能性も懸念して、ルフェルニアの父オットマーは、サイラスに報告した後、ルフェルニアにユリウスへ近づかないよう注意した。


「ルフェ、初めてのお友達に嬉しくなるのはわかるけど、御病気があるから、ルフェとお話しすると体調が悪くなっちゃうかもしれないんだ。この領地でゆっくりと過ごすためにいらっしゃっているのだから、あまりお邪魔をしてはいけないよ。」


ルフェルニアは病気のことはよくわからなかったが、自分のせいでユリウスの体調がよくならないのだと理解した。はしゃぎ過ぎて気づかないふりをしていたが、思い返せば、ユリウスは笑顔ひとつ見せないし、交わす言葉も少なかった。


(ユーリアはきっと、私のことが嫌いだったんだわ…。だから、私といると体調が悪くなっちゃうのね。)


ルフェルニアが俯きがちに頷くと、オットマーはルフェルニアの髪の毛をやさしく撫ぜた。


ルフェルニアは自分の部屋に戻ってから、声を押し殺して一晩中泣いた。使用人も含め、シラー子爵家のみんなはいつも忙しそうだ。だから、ルフェルニアは周りの大人に迷惑をかけないよう、ひとりでうずくまって泣いた。


(大丈夫、ユーリアが来る前に戻るだけ。明日はひとりで庭園に出て、お花と薬草のお世話をしましょう。)


こうしてルフェルニアはユリウスのもとへ通うことを止めた。

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