表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に誘拐されました。  作者: 自然の輪廻
25/40

光は影を照らし、影を作る

「地面に…沈んだ…?」


 生き物が地面に沈むと言う摩訶不思議な光景に動揺が隠せない。

 ヒロタカは背後を警戒しながら辺りを見渡す。


「何処に潜んでやがる…」


 必ず、近くにいるはずだ…

 ヒロタカ達に強ばった空気が流れ、固唾を呑む。


 辺りにはいない…地面に沈む所を見た…地にいるんだろうが、何処か分からない…


 未知と言う恐怖がヒロタカを覆う。


「––ッ!」


 刹那、メーニンの目の前に奴が現れる。奴は持ち前の鋭い爪でメーニンの胸元を切り裂く。


「メーニン!」


 メーニンの胸元から血が止まることなく噴き出す。が、メーニンはそれを予期していたかの様な態度で奴を蹴り飛ばした。


「《サイクロンブレード》」


 声は弱々しかったが、魔法は凄まじく、風の刃が奴を斬り裂いていく。

 何発かは爪で防がれたが、ダメージは通った。


 ヒロタカはこの隙に奴へ近づき、接近戦を申し込む。

 カァンと言う金属同士がなる様な甲高い音が響く。


 だが奴はヒロタカの短剣を弾いたかと思えば、高く跳ね、ヒロタカの頭上を飛び越え、地に潜った。


「––?」


 沈むだけならその場でも出来たのに、何故飛び越えた?


 その瞬間によぎる少ない勝機、ヒロタカはそれを見逃さなかった。


「メーニン!ここら一体を照らせるか?」


「出来ない…事はないけど…照らすだけよ…?」


「それが出来れば十分だ」


 ヒロタカはうん、と頷くとメーニンも続いてうん、と頷く。そして、メーニンは手を高く上げ。


「《フラッシュ》」


 手の甲からまばゆい光を発させ、辺りを明るく照らす。すると…


「ぐぎゃぁぁぁ」


 雄叫びを上げながら地面から奴が飛び出た。


「――っしゃ!ビンゴ!やっぱアイツは影に身を隠してたみたいだ!」


「なるほどそれで奴はヒロタカを飛び越えてお前の影に沈んだのか…」


「そういうことだ、さぁて…畳み掛けるぞ!」


 炙り出された奴に向かってアリステラとヒロタカは棒と短剣を向け、攻撃する。


 赤い血が辺りに散布し、生臭い匂いが辺りに立ち込める。


「《サイクロンエクストリームバレット》」


 メーニンは《フラッシュ》を発動させながら宙に浮き、無数の風の弾幕を浮かべる。


 が、奴はメーニンの出している光を利用し、ヒロタカの影に隠れる。


「させるかよ!」


 影に隠れる直前、ヒロタカが腹に蹴りを入れ、影に入らせるのを阻止する。


「決めたれ!メーニン!」


 そして、メーニンは浮かべた弾幕を発車させ、奴は段々と空中に上がっていく。


「《サイクロン・ワイルドドライブ》」


 メーニンは背中に風を発車させ、スピードを上げ、奴にキックをお見舞いした。


「グギャァァァァアア…アぁ…」


 そうして、奴は地面とメーニンの足でプレスされ、頭がぺしゃんこに潰れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ