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異世界に誘拐されました。  作者: 自然の輪廻
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革命の前触れ

 折れた骨が完治し、いつもの様に書庫でこの世界について調べているとドタドタと騒がしい足音が聞こえる。


「ヒロタカ!!攻め込むぞ!」


「どこに?」


「魔力が集中している所が見つかった。恐らく、『7種の神器』の内の一つだろう」


「アリステラさん、一ついいですか?」


「何だ」


「『7種の神器』って何ですか?」


「説明して無かったか?まぁ簡単に言えばかつての英雄が残した便利アイテム…といったところか」


「この前の『怠惰の武器精製』とこの本に書いてある『強欲の噴水』ってやつですか」


「あぁ…待て、強欲の噴水に関しての本があったのか?」


 ヒロタカの言葉にアリステラが強い反応を見せる。重要なことだったのだろうか。


「はい、破れていてどこのかは分かりませんが王都に設置しているって…」


「王都…なるほど…あそこか…。でかしたぞ、ヒロタカ。だが、かなり厳重な警備だろうから今行くのはきついだろうな…」


「『強欲の噴水』ってそんな重要なんですか?」


「あぁ、『強欲の噴水』があれば荒れた土が元に戻って、あそこの黒い本の呪いが解ける」


「黒い本…?」


 ヒロタカが疑問に思うとアリステラは「あれだ」と指を指す。指の先には凶々しいオーラを纏った本が置いてあった。


「何が書いてあるんですかね?」


「さぁな、だが奴らが隠しているんだ。相応のことが書いてあるだろうよ…だがまずは…」


「食料…ですか…」


「あぁ、『7種の神器』にはこの食料難を解決出来るものがあるんじゃないかと踏んでいる。食料はいつの時代でも必要だからな」


「それで…『7種の神器』の場所が割れた…と言うことですね」


「あぁ、どんな効果を及ぼしてくれるかは分からないがな…」


「今のところ分かってるのはどんな何ですか?」


「『怠惰の武器精製』、『強欲の噴水』、『憤怒の種改造』、だ」


 アリステラが言うには『噴水の種改造』は種を変化させる。品種改良の様なものらしい。『強欲の噴水』は土を良質な物にしたり、呪いの解呪、回復薬の効能の強化、など…思っているより便利そうだ。


 今回見つかったのは『憤怒の種改造』かはたまた別の何かか…


「『憤怒の種改造』ならありがたいんだけどなぁ」


「あぁ、それなら食料難は一気に解決だ」


 そんな5分の1の可能性に賭けながら、2人は着々と決戦の準備をする。

マジで説明してたつもりでした。

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