表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に誘拐されました。  作者: 自然の輪廻
17/37

怠惰の武器精製

「ヒロタカ…メーニン…怪我はなかったか…?」


 アリステラと合流するなりなんなり、彼女はそう尋ねてくる。


「まぁ、平気だよ。基本隠れてちょっかいかけてまた隠れてのサイクルだったから、怪我ナッシング・ゼロ」


「そうか…メーニンは?」


「ヒロタカ君に同じく」


「なら良かった…」


 ホッとしたように息をつく。


「鉄は?どうだったの?」


「喜べ!大量に入手出来たぞ!」


「そいつは上々!!大成功じゃねぇか!」


 テンションが上がったのかヒロタカは大声を出し、握りこぶしを作り、両腕を掲げる。


「ひとまず、村に戻ろう。その後のことは戻ってからだ」


 アリステラの言葉に同意し、ヒロタカ達は村に戻った。


――――――――――――――――――――――


「ベル爺、いるかー?」


「ハルトマンの嬢ちゃんか…どうした?何か用か?」


「その呼び方はやめてくれと言っているだろうボケ老人が」


「ガッハッハ、そうじゃったな。で、本題は?」


 村に戻るとアリステラはベル爺と呼ばれる鍛冶屋の元へ向かった。


「鉄が大量に手に入った。加工を頼みたい」


「――、無理じゃ」


「――ッ!無理って…何故だ…?」


「分からんか?鉄なんて加工した事がないんだよ。石ですら初めは何回も失敗しておる…」


「――、でも…ベル爺以外に…」


「人の話しは最後まで聞けい、代わりといってはなんだがな、お主…七つの神器の存在は知っておるよな?」


「あぁ、かつての英雄が遺したといわれる便利道具だろう?魔獣に利用されているがな」


「あぁ、その通りだ。その七つの神器の一つ『怠惰の武器精製』の在りかをワシは知っておる」


「『怠惰の武器精製』…明らかに武器を作りそうな名前だな」


 顎に手を当て、アリステラは少し考える。


「一つ質問だが…それは魔獣どもによって厳重に守られているのか?」


「――、あぁそうじゃよ」


「そうか…」


 となると…ヒロタカ、ゴルドンと一緒に攻めに入り、メーニンには魔力の回復に勤しんでもらうのが無難か…?


「分かった、そっちにシフトチェンジしよう。それと…加工、チャレンジしてみてもいいのではないか?」


「気が向いたらな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ