暗闇とカカシと僕
ある朝、目が覚めた
そこには何もなかった。周りを見渡しても何一つなかった。真っ暗だった。まるで虚無のお腹の中にいるようだった。
僕は起き上がって手や足、顔などを触ったが変化はなかった。
「ここはどこなんだろう…」と心の中で思った。
立ち上がり周囲を360度見渡したが何もなかった。何もなかったと思う以前に何も見えなかった。何も見えなかったから何もなかったと表現してもいいとも思った。
とりあえず昨日の事を思い出そうとした。しかし、全くと言っていいほどに思い出せない。
「…あれ?昨日何してたんだっけ…」そう言葉に出してみたが僕の声も自分の耳には聞こえてこなかった。その異変に気づいた僕は
「おーーーーい!!!誰かーーー!!」
と大声を出そうと思い発した。しかし、その大砲も虚しく聞こえない。確かに声は出ている感覚だ。しかし、自分の耳には一切聞こえてこない。自身の鼓膜が破れているのか?と思ったが耳に異常はないと思えた。
そんな一抹の不安から僕はとりあえず歩こうと思いどこへ行っていいかも分からずとりあえず前へ歩き始めた。歩いてる途中も上下左右見ながら歩いたが真っ暗で何も見えなかった。地面は固くコンクリート上を歩いているようだった。永遠とどこに何の目的で歩いているのかが分からない。でも、僕は歩き続けた。感覚的に5時間程度歩き続けたが一向に周りに変化は現れない。足の感覚もある。痛くもない。このままずっと歩き続けれそうだ。
ふと、目の前にカカシが立っていた。僕は久しぶりの何かを見つけた事で気分が高揚した。
そのカカシは藁で出来ていて60センチぐらいだった。何でここにカカシがいるのか不思議にも感じなかった。それよりも、何かを見つけれた喜びのほうがでかかった。
そのカカシをしばらく見ているとカカシが
「こんにちは!」と挨拶してきた
僕も
「こんにちは!」と挨拶をお返しした
するとカカシが
「元に戻りたいかい?」と聞いてきた
僕は
「戻りたいです」と毅然とした態度で言った
カカシは頷き呪文のようなものを唱えた
「dpsajugkuあなはまめは(まには(まねはらやには!!…ーむてほや!!!」
その瞬間目の前が光った
それと同時に意識が朦朧として意識を保つ事が出来なくなった
ある朝、目が覚めた
そこには何もなかった。周りを見渡しても何一つなかった。真っ暗だった。まるで虚無のお腹の中にいるようだった。
僕は起き上がって手や足、顔などを触ったが変化はなかった。
「ここはどこなんだろう…」と心の中で思った…
~終~