定時帰りのシンデレラ

　ほぼ毎日定時に帰る事で社内でも有名だった主人公は、ある日帰宅途中に事故に遭い、目が覚めるとシンデレラに転生していた。
　童話のとおり継母と義姉達が虐めようとしてくるものの、自身のバイブルである労働基準法を盾に、次第に周囲を自身のペースに巻き込んでいく。特に末義姉のエイミーとは、友人といえる仲にまでなる。
　転生先での生活にも慣れた頃、王子と結ばれる運命を捨て、自分自身の力で生きていこうと決意する主人公。まずは家を出ていくべく、就活を始める。
　しかし、童話の大筋は変えられないのか、魔法使いが登場し、結局舞踏会に参加する事になる。
　王子と出会ってもなお、頑なに童話の運命に抗おうとする主人公だったが、一途に自身を愛してくれる王子と接するうちに、次第に惹かれていく。
　友人との確執、身分差……あらゆる障害を乗り越えて、主人公が作り出した新しいシンデレラの物語とは――？