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それに対して中年男性は、うん、とだけ頷き、御木本に向かって手招きをした。それを見た御木本はすぐに号令を掛けた。








「集合!」






「ウッス!」






先輩たちの野太い声が響き渡る。男性のもとに部員全員が集まった。


その男性を挟むように上級生側、新入生側、にそれぞれ分かれて、整列した。









「新入生のみなさん。御入学おめでとう。

監督の石原です。新入部員のみなさんにいっておきたい事があります。

ひとつは、野球部としての連帯意識を持つ事。スタンドプレーや、勝手な行動は許しません。

そしてもうひとつは、努力を怠らない事。

勉強なら勉強、仕事なら仕事、そしてみなさんの場合は野球です。野球のとにかく打ち込む。

頑張ってください。私からは以上です。」








監督の言葉を、今、100%理解出来る者はこの中にどのくらいいるだろうか。ただ、彼の言葉は、伝わる者に伝われば良い、そんな気概が見受けられた。








「はい!」






他の新入部員が呆気に取られている中、またもや金串は1人で反応してしまう。






「あ、やべ」






そう言って恐る恐る御木本の方を見る金串を鼻で笑い石原は部員に発破をかけた。









「それではランニング再開!!!」








「ウッス!!!!!」







その後10分、15分、と、時間にすると大したことないが1年生にとっては終わりの見えない、地獄のようなランニングが行われた。


相変わらず1年の中でも金串だけは別格で、先輩たちに劣る事なく元気に走っており、そしてその様子を石原じっと見つめている。




果たして石原は金串の走る姿を見て何を思ったのだろうか。

何か感じる者はあったのだろうか。

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