表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/115

35

テストが終了する頃には、時計の針は夜22:00を回っていた。

安室高校野球部グラウンドには大勢の1年生がベンチで倒れ込んでいる。

全く知らない人がいきなりこの状況を目の当たりにしたら、さぞや度肝を抜かす事だろう。

それだけ石原のテストは過酷を極めるものであった。










「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、結局最後までの、残れなかったな、きっちいテストだ」












「はぁ、はぁ、はぁ、」










1年生のうちの1人が仰向けに倒れたまま独り言のように呟くが、反応出来る者など誰1人としていなかった。それにも構わず、彼は独り言を続けた。












「あの、はぁ、はぁ、、あ、あの、4人は、ほ、ほんとに、バケモノとしか、、」









そう言って少しだけ顔をあげた視線の先には、4人の1年生の姿があった。

金串、矢澤、肘井、櫻井だ。この4人は想像を絶するほどの試練を乗り越え、汗だくに、泥まみれになりながらも石原の前にしゃんと立っている。












「ふふ、よく残ったね。4人も残れば大したもんだよ。これからは君たちを練習試合で積極的に起用していこうと思う。かといってヘマしたら、すぐに降格するからな、いいな!」












「ウッス!!!」











4人にとって身体の疲れも吹き飛ぶほど、石原の言葉は嬉しかった。

4人の元気な返事を聞いて、石原も笑顔になった。











「合格出来なかった1年生も、今日はよく頑張った!!解散!!今夜は早めに寝るように!!

明日も練習が待ってるからな!!!」











「ウッス」










倒れたままの1年生たちからは、気のない返事が起こる。

合格した4人もかなり疲れ果てていたので、今日は各々の住居に帰るようだ。












「みんな疲れすぎ(笑)そんなにキツくないだろ

(笑)」











「またまた〜金串はん、俺見てたで、最後の方、ファーストに送球する時よろけてたよな〜」










「う、うるせっ!!!」








金串は矢澤の事を蹴り上げた。









「ひぃ〜おっかね〜」








金串と矢澤の、かけっこが始まった。

それを見ていた櫻井と肘井は、お互いの顔を見合わせて笑う。









「ったく。どんだけ体力あるんだよあいつら。

あいつらこそ本物のバケモノだな」












「まったくだ!(笑)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ