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打て!打て!打て!打て!



打って打ってー打ちまくれ!!




打て!打て!打て!打て!




打って打ってー打ちまくれ!!







試合は5回を回って0対0。応援席の1年生たちは、先輩たちに教わった応援歌を懸命に歌い、レギュラーたちの背中を押す。



5回裏の安室高校の攻撃は、4番の御木本からだ。御木本にして珍しく、今日は2打席中ヒットが出ていない。

しかし決して焦ることなく、御木本はゆっくりと相手投手を睨みつける。

そんな御木本の威圧感に押されてか、相手投手はキャッチャーの構えるよりもだいぶインコース、それも高めにボールを放ってしまった。

少し抜けたようだ。








カキィィィィーーーーン!!!!!







打球は強烈なライナーとなり、左中間のフェンスに直撃するかと思われた。しかし、何と打球は更にグングンと伸び続け、そのままスタンドインした。









「ホームラン!」










塁審は手を回している。一気にスタジアムは熱狂に包まれた。安室高校サイドのスタンドだけでなく、都営球場が一体感を帯びたような雰囲気になった。

安室高校の頼れるキャプテンが、一気に流れを引き寄せたのだ。











「す、すげえホームランやな!!!」











「やったやった!さすがキャプテン!」












これで完全に試合の流れは安室高校に傾き、動揺した藤井高校の投手は四球を連発した。










打て!!!打て!!!打て!!!打て!!!







打って打ってー打ちまくれ!!!!!










だんだんとスタンドの応援もヒートアップし、安室高校の攻撃は止まらなくなった。

試合の結果はというと、10-0の、5回コールドで安室高校が勝利した。


安室高校野球部たちは歓喜の渦へ包まれたが、1人、気分の晴れない者がいた。金串である。


金串はこの日、1つ四球を選んだものの、得点に結びつけるバッティングが出来なかったと悔やんでいた。

そんな金串の様子を、御木本は逃さなかった。










「どうした金串、浮かない顔をして。今日は勝ったんだから、喜べ」










「いやキャプテン、僕、あれだけ試合前にキャプテンに言われたのに、自分の思うようなプレーが出来ませんでした。打ちたいと思うあまり、ボール球に手を出してしまったり」











「バカヤロウ。そんな事を思うんだったらな。

練習して次に活かせば良いだろう。

お前の専売特許じゃないか」










「キャプテン......」











「そんないちいちブツクサ言ってたら、また高杉にレギュラー奪われるぞ。ほら、良いから、勝ったんだから、みんなで今日は喜べ!」









「そうですね、キャプテンの言う通りだ!

ハハハハハ!!!」









「ハハハハハハハハハハ!!!」

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