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神々の箱庭  作者: チャーリー フール
第4章 絆
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4話 冒険者ギルドへ

すみません遅刻しました!

スバル視点です

「大変だ!白聖女が誘拐された!」


「…………ねぇ」

「どーしたの~?」

「どうにかして動揺させるように言ったけど、あれはないんじゃない?私ここにいるのよ?」

「まぁまぁ良いじゃん」

「はぁ」




───────────────────────


「っな……」


 訓練場に駆け込んできた男の言葉に、アランが動揺し、目が僕から逸らされる。

 そろそろ疲労が目立つし、終わりかな。


「はい、アウト」


 完全に試合の事を忘れているアランの頭を刀の峰で叩く。


「あ、試合終了、かなぁ」


 まだHPは半分いってないけど、頭叩いたからね。

 刃の方だったらジエンドってとこ。


「嘘の情報に意識とられたらすぐ終わるよ。嘘じゃなかったとしても、相手から堂々と視線外すのはもうダメ」

「な、何故嘘だと……」

「え?だってシェイルが誘拐されるわけないじゃん」


 何を当然の事をと言うと、騎士くんが懐疑的な顔をした。


「シェイルが本当に捕まるような誘拐だったら、簡単で突発的な物じゃなくて、シェイルを本気で狙ったものだろうし、だとしたらザル。他の子が一緒に拐われたんだとしたら、囮として捕まっただけだろうから焦る必要なし。

 こんなので僕が動揺するわけないじゃん」


 ……ねぇ何で皆ポカーンとしてるの?


 あ、研究員(女)さんが慌ててシェイル見た。

 何か言ってる。怒ってない?何に?

 シェイルが呆れた顔で否定してる。


「シェイルが化け物扱いされて怒らなかった!不平等だ~!!」

「一番私を化け物扱いしてるのは貴女よね」

「ぎゃー!ごめんってば~!!」


 ……研究員(女)さんは態とやってるのかな?

 何でわざわざ墓穴を掘りに行くんだろう?


「お疲れ様」

「大丈夫だよ。怪我とか無いしね」

「だとしてもよ」


 シェイルの労いがあれば、どのみち疲れが文字通り吹き飛ぶけどね。

 後片付けは王子くん達に任せちゃお。


「冒険者ギルドに来てるし、先に本登録してく?」

「そうね、ギルマス。くれぐれも先走らないでね?」

「うげぇ、ばれてた……。いいじゃん、白聖女の事自慢したいよ~」

「私は普通に冒険者登録がしたいわ」


 う~ん、2年間ここにいたんだから当然だろうけど、仲が良いのが一寸ジェラシー。


 僕が嫉妬をしてる間に、シェイルはてきぱきと手続きを進めて、申請書類を書いてる。

 何でも、仮登録中に本登録の際は領主の許可が必要になったんだって。

 だから結局普通の手続きよりややこしいみたい。


「こちらを領主様のもとに送り、許可申請を行いますので3日後にもう一度お越しください」


 受付の人が礼をすると、シェイルがカウンターから離れてこちらに来る。


「終わり?」

「ええ、今日の分はね。宿を探しましょうか」

「残念領主さんのとこに泊まらないの?喜んで泊めてくれるだろうし、宿代浮くよ?」

「……それ、本人の前で言っちゃダメよ?」


 微妙な顔でそう言うシェイル。

 やっぱ貴族にこれはダメか。じゃあ……


「……金髪女領主さん」

「長くないかしら?」

「ここってラート領だっけ?」

「そうよ?」


 肯定しながら首を傾げるシェイル。

 キョトンとした顔が可愛い。

 やっぱり好き。綺麗で可愛いて相変わらず凄い。


「ラート領主さん」

「地名言うんだったら名前言ってあげなさいよ。喜ぶわよ」

「えぇ~、レラインさん?」


 特に親しくもない人の名前を呼ぶのはやっぱり慣れてないんだよなぁ。

 親しくなっても気を許すのはどうしてもね……。

 それに、名前を呼び合うような仲の存在ができるのは、やっぱり怖かったりする。

 別れとか、裏切りとか、そういうのがまだ怖い。


「まぁ、家名でも喜ぶわね。

 アスの家に泊まったら、専属の話を持ちかけられるわよ」

「まだ諦めてなかったの!?」


 そんなこんなで宿探しをしているんだけど、存外難しい。

 宿屋だから当然いろんな人が集まるんで、シェイルの事を知らない人が騒ぐ可能性を考えると、ある程度高級な所が良いのかな?


 宿屋が連なる通りでそう話していると、1人の女性が声をかけてきた。


「あんたら宿を探してんのかい?だったらうちのとこに来なよ」

「えっと、私はこういう容姿をしてるのだけど……」

「忌み子がなんだってんだ。あたしの前では皆客だよ」

「……ありがとう」


 シェイルは、己の色彩が嫌われるのは諦めている。

 基本白聖女の功績で、嫌悪されていたりはしてないけど、悪く言う声は一定数ある。


 だからこそ、こういう言葉は、シェイルを年相応の顔にさせるのだろう。






──3日後


「申し訳ありません。領主様のもとへ書類をお送りしたのですが、まだ戻ってきておらず……」

「まぁアスの事だからね、明後日にでもまた来るわ」


 いつも書類延滞してるの?




──その2日後


「すみません!まだ返事が来なくて……」

「武闘大会に浮かれてるのね?」

「みたいです」


 シェイルが受付の人と一緒に苦笑してる。

 やっぱり残念領主じゃん。




──そのさらに2日後


「あ、あの、それが……まだ来ていなくて……」

「……流石に、一寸可笑しいわね」


 シェイルの真剣な顔に、事態の深刻な異常さが僕にもよく伝わってくる。




 申請してから、既に1週間が経っている。

現在、本業が忙しく執筆時間があまりとれていないため遅れ気味になって申し訳ありません

次回の投稿は7/8を予定しています

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