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神々の箱庭  作者: チャーリー フール
第4章 絆
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1話 中央都市ミッドストリーム

新章です

が、中々書き進められないので、予定通りの更新ができなくなるかもしれません

「あなたをわたしの専属冒険者にしてあげるわ!光栄に思いなさい!」


 ……どうしてこうなった?




 プログレス市から竜車で主街道を行き、数時間。

 途中でシェイルが寝ちゃって(寝顔可愛かった)五徹してった事が発覚したり、さらなる質問攻めにあったり(シェイルがどれくらい好きか語ったら何故か引かれた)して、漸く、中央都市ミッドストリームに着いた。


「スバル様───!!」

「何でここにもいる───!」

「……ごめんね、プログレス市とミッドストリームの間にも、商品運搬用の転移魔法陣を作っちゃって。2、3人だったら人も運べるのよね」

「最初っからそれを使っておけばよかった……!」

「で、貴女達はいつまでついてくるつもりなの?」


 僕が頭を抱えている隣で、シェイルがギルマスや研究員達に聞く。


「ついでだからミッドストリームのギルマスに会っていくぅ」

「私らは買い物~」

「片付けた先から物を増やさない!そんなのだからゴミ屋敷になるのよ!」

「ごめんごめん~」

「でも反省してはいないんでしょう?」

「勿論!」

「勿論、じゃない!」


 グッとサムズアップする研究員さんに、シェイルが物理じゃない雷を落とす。


「シェイル、目立ってる」

「列は長いな。注目を浴び続けるぞ」

「黙りなさい、ゴミ屋敷の原因その2とその3。無計画に物を買ったら破産するわよ」

「シェイルが来るまで借金だらけだった」

「我々は交渉下手だからな」

「~っもう!これからは星印商会を通して卸す事にしなさい、物品も注文も技術も!後は……アスに頼んでおくわ」

「ひっ」

「……因みに、何を?」

「監視だろう……」

「良く解ってるじゃない」


 にっこりと笑って3人を威圧しているシェイル。

 苦労してたんだろうな。


「ところで、アスって誰?」

「あぁ、アスは──」

「シェーイール!」


 長い列に並びながら話していると、街を囲む壁の上からシェイルを呼ぶ声がした。

 そっちの方を見ると、入り口の上の方から、金髪の女性が手を大きく振っている。

 そのまま、10mはある壁の上から軽々飛び降りて、こっちの方に来た。


「へぇ、凄い。結構高さあるのに」

「相変わらずの身のこなしね」

「何言ってるの2人共ぉ」

「どっちもちょっとした身体強化で登れるでしょ~」

「シェイルなんて空飛べる」

「黒騎士の人外じみた身のこなしの噂も聞いている」

「……いや、無しでもいけるかもしれない」

「何キリッとしながら言ってるの黒騎士ぃ~!!」


 いや、だっていけそう。

 この世界の壁は石積の物で、天然の石を使っている部分も多いからか、足をかける部分が結構ある。


「シェーイル!」


 こうしたら登れるかな、と壁を見ている僕の隣で、先程壁からダイブした金髪さんがシェイルに飛び付くように抱きつく。


「アス、目立ってるわよ」

「元からシェイル達が目立ってるから大丈夫!」

「大丈夫じゃないわよ……」


 猫がじゃれつくみたいにシェイルにひっつく金髪さん。

 シェイルもその距離に迷惑してる感じじゃないし、この人とも長い付き合いなのかね。


「アスって事は、その金髪さんが」

「えぇ、紹介を先にしておくわね。彼女はアトリエス・レライン。このラート領の領主をしてるわ」

「う、領主という響きにはイヤな思い出が……。まぁ今はルトだし良いか」

「?!ふぉぉ!黒騎士だ!シェイル!黒騎士がいるよ!」

「そうね。それとアス、口調が乱れているわよ」

「だって、だって、黒騎士だよ~!シェイルと対の!わー!わー!」


 桜色の瞳をキラキラさせて、金髪領主さんが興奮したようにシェイルを揺さぶる。

 あ、ルトも金髪だから金髪領主かぶりしてる。

 性格的には真逆だけど。


 口調が乱れてるって事は普段は落ち着いてるんだろうね。

 研究員さん達が苦手にしてる感じだから厳しめなのかな?

 全然想像のつかない落ち着きの無さだけど。


「ア~ス」

「ふわっ、はっ。コホン。

 見苦しいところを見せたわね。わたしはアトリエス・レライン。ここラート領の領主をしているわ」

「うん、さっきシェイルに聞いた」

「あっ」


 ……残念領主。


 わたわたとしている様子を見て、僕はそう改名する。


「アスは小さい頃から英雄物語とかに憧れていて、こう、ミーハーなのよ」

「何となく察してた」

「噂はよく聞いているわ。シェイルと知り合いだという事もね。宜しくね黒騎士さん」

「うん、こっちの方はもう知ってるだろうけど、Bランク冒険者のスバル。えっと、黒騎士とも呼ばれてるかな。宜しく」

「!!はっ、コホン。さて、本日はこの街に何の用かしら?」


 自己紹介を(意味がないだろうけど)返すと、残念領主さんは目をキラキラさせて興奮した顔をし、ハッとして咳払いをして本題に入る。


「僕はシェイルの付き添いだね。そういや何の用だったの?」

「契約終了の手続きと、冒険者の本登録をしようと思っているわ」

「じゃあ僕はその間冒険者ギルドで待ってるね」

「じゃあ後で合流を……。

 ……スバル、申し訳ないけど、ついて来てくれる?アスが使い物にならなくなっちゃう」


 別行動を相談していると、残念領主さんが目に見えてしょぼーんとした。

 仕方ない、という風にシェイルがそう言うと、パァアと顔を輝かせる。

 表情が豊かな人だな。


「まぁ、別にする事は無いし良いよ。シェイルと一緒にいれるし」

「だって、アス。仕事はしっかりするのよ?後で合流しましょう」

「え?入らないの?」

「領主権限を振りかざさないの」


 ……親娘みたい。

 シェイルがお母さんっぽいのか、残念領主さんが子供っぽいのか。

 両方か。


「ん?あれ?シェイルと一緒にいれる?」

「なんとねぇなんとねぇ、シェイルと黒騎士、恋人なんだってぇ~」

「……こいびと。恋、人。恋人……」


 読み込みに時間がかかっている。


「恋人ぉおお!?ちょっと!聞いてない!」

「言ってないもの」

「それを言えば何でも許されると思っているのかー!」

「聞かれてない事は答えようがないわね」

「くぅう!良い笑顔で言ってぇ!」


 悔しそうに叫ぶ残念領主さん。

 聞かれてないから、言ってないから、で情報操作をするのはシェイルの十八番だからね。

 僕隠し事が苦手だから羨ましい。











「そっかぁ、シェイル恋人いたんだ……。






 ────……シェイルだけズルイよ、やっぱり」

次回の投稿は5/27予定しています

後もう何話かであらすじ回収できると思います……

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