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神々の箱庭  作者: チャーリー フール
第3章 再会
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15話 回想録Ⅰ─挫折─

アルファポリス様にも投稿をさせていただくということで、これまでの後書きのところに書いていた更新予定を消しました


書きたいことがあるのに上手くまとめられなくて更新手こずっています

文章を綺麗にまとめられるスキルが欲しい今日この頃です

「らぁぁああああ!!」


 自分の居場所を敵に伝えるような悪手なのは解っている。

 だけど、声を上げでもしてないと、〈暗視〉が使えなくなった現状、不安に押し潰されそうになる。

 いつもより聞こえが悪くなった耳に大声が聞こえる事で、少し自分を安心させられる。


 69階層に入って早々にトラップを起動させ、このフロアをアンチスキルゾーンにしまった僕は、目がよく見えず、周囲の状況がよくわからない状態で、スキル無しの戦闘を強いられている。

 スキルが使えないせいで、いつもより手応えがない。


 身体能力をサポートするスキルも使えないから何時もより疲労の蓄積が早い。

 ん?あれ、真逆……。

 ちょ、一寸確認しなきゃ!

 セーフエリアは、通路の右手、脇道の奥!


「はぁぁあ」


 魔物の集まらないセーフエリアに逃げ込み深く息をつく。

 極限状態だったから少し落ち着いた。


 まず、セーフエリアでスキルの確認をする。

 セーフエリアではトラップによる制限はないみたいで一応使える。

 でも、何時もよりスムーズに使えない。

 影響は出てるみたいだね。


 取り敢えず、このフロアで作動してるトラップを調べよう。

 あぁやっぱり“通知”がきてる。

 このフロアで起動してるのは……やっぱりアンチスキルだね。

 アンチスキルの対象スキルは、全部か。


「となると……」


 僕は一歩セーフエリアの外に出て、手袋を外して手の甲に傷をつける。

 赤く真一文字に血が滲む。

 普段だったらすぐに止まって治るんだけど……。


「やっぱだめかぁ」


 一向に血が止まる様子がないのを見て溜め息をつく。

 スキルが使えないという事からして察してはいたけど〈HP自動回復〉が機能していない。

 魔法も使えないから傷を負ってもその場で癒せない。


 今まではなかった失血死の可能性とかが出てくる。

 怪我をそのままにしてたらHPも徐々に減ってくる。

 少しでも傷を負ったら生還率がかなり低くなるって事だ。


 セーフエリアの中に戻ると、徐々に傷が治り始める。

 回復魔法が使えないから〈HP自動回復〉による自然治癒を行うしかないね。

 セーフエリアはここしかないから、休憩をとってまた最短距離で進むか。

 ここで地形を頭に叩き込めば良いし。


 食事もここでとっておくか。

 携帯食を用意して、かじりながらマップを見る。

 距離と歩幅から歩数を計算して、曲がる所とその角度もいれていく。

 敵との遭遇による誤差を最小にするためにはできる限り回避したいかな。


 となると明かりがやっぱり欲しいから、ランタン普通のあったけ?

 魔法が使えないんだったら魔道具も無理だよねぇ。

 無いよ……。

 いや、そもそもランタン持って戦闘とか無理があるか。


 直前で、避けられるかなぁ?

 刀を前で構える?

 でも敵が動かないならともかくね。

 跳ぶ?

 でもあっちも飛んでくるし。


 やっぱ原始的に目を慣らして頑張るしかないかな。

 うん、行き当たりばったり。

 まぁ何とかなる、かなぁ?


 トラップには必ず解除方法があるんだけど。

 こんな極悪なトラップだったら、解除方法も鬼みたいに厳しいだろうなぁ。

 うん、でも〈世界の図書館〉持ってて良かった。

 こういう時の対処方法も調べられるんだもん。


 アンチスキルの解除方法は、トリガーになった石畳と連動している物を壊すこと。

 詳しく調べる事はできないけど、最終目的地のところにあるから、ついたら真っ先にそれを破壊すれば解決だね。


 じゃあ、出発するか。


 後から後悔するってのは、誰だってできる。

 至極当然の事だ。

 結論から言えば、僕は全部を甘く見すぎていた。






「あぁ~……どうしよ?」


 うん、この状況でこれを言うのは些か能天気が過ぎるのはわかってる。

 でも、もうそれ以外にどうしようもない。


 大抵の事があっても大丈夫だろうと高を括っていた僕は、見事に挫折を経験した。


 セーフエリア付近に奴等はいなかった。

 それが油断に繋がった、てのは言い訳になるかな?

 単純に相手を知性のない魔物だと見くびっていた。


 まぁ何があったかというと、通路の合流地点の所で待ち伏せされていた。


 曲がり角なんだから立ち止まれば良かった。

 でも、一刻も早くこの場を立ち去りたいからと、大してスピードも落とさずに突き進んだ。

 そして、密集して待ち構えてた奴等と対面した。


 目の前がさらに暗くなったな程度にしか思ってなくて、衝突する寸前で気付いて慌てて回避した。しようと思った。

 でもね、考えてみて?

 囲まれてたんだよ?

 背景特別がつかなくなるくらい密集してたんだよ。


 体をずらしたら別の奴にぶつかるだけじゃん!

 うん、思いっきり衝突したよ、そっちとは。


 うげって思うでしょ?

 慌てて離れようとするでしょ?

 離れたっけどうなるでしょう?

 またぶつかります。攻撃されます。

 当たり前だね。


 ぎりぎり、紙一重で初撃は避けれたけど、奴等の足元から通路に抜けようとした時に肩に一撃もらった。

 奴等ギザギザの鎌持っててさ、それで抉られたの。

 結構血が出てる。


 つ、ま、り。

 失血で動けなくなるまでのカウントダウンが始まりましたー。


 と言うか痛い。

 死ぬほど痛い。

 今まで〈痛覚軽減〉であまり感じてなかった痛みが半端ない。

 一応止血はしてる。

 と言ってもマントで肩のところをぐるぐる巻きにして結んでるだけなんだけどね。

 血は普通に止まってない。


 と言うか何でセーフエリアで何とかなるって思ったんだろうね?

 楽観的すぎるよね?

 スキルが使えないって事にもっと危機感抱いとくべきだよね?

 敵舐めすぎだよね?

 天狗になってたよね?


 あぁ~痛い。

 こう、じんじんと?焼けるような感じで。

 動くと擦れてさらに痛い。ズキズキとくるような感じ。


 だめだ。語彙力が死滅してる。

 思考がまとまんない。


 痛い。

 痛い、痛い、苦しい。

 傷が熱い。

 指先が凍えそう。

 目の前がぐらぐらする。

 視界が定まらない。


 耳元でカシリとあれの鎌の音がする。

 今、広場に出ることはできたんだけど、思いっきり囲まれてる。

 あ~あ目の前にラスボスみたいに構えてる奴がいるんだけどな~。

 玉座みたいに豪華な椅子に腰かけたこのフロアのフロアボスっぽそうなのが。


 痛い?

 苦しい?

 熱い?

 寒い?

 よく、わからない。


 何をするのが正解?

 何が最適行動?

 何をしておくべきだった?

 何が必要だった?


 何を間違った?

 何が悪手だった?

 何が足りなかった?

 何が、この状況を導いた?


 答えは、とっくに出てる。

 もう何もできないから。

 後悔というのは、失敗をしてからする物だから。終わってからする物だから。






 なにも、できない。


 僕は、死ぬ。


 ここで。

 1人で?


 シェイルのいないここで。


 死ぬ、の?











「やっぱり躓いたようだね」

次回の投稿は3/11にできるように頑張ってみます

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