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神々の箱庭  作者: チャーリー フール
第3章 再会
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9話 脱出のち質問攻め

 相変わらずのシェイルの優しい笑顔にほっとする。

 2年ぶりに再会した僕たちの間に暖かい空気が流れ、


「シェイルの合流する人って黒騎士スバルだったのお!?」


 驚愕の声に吹っ飛ばされた。


「聞いてないよ~!?」

「言ってないもの」

「そりゃそうだけど……」

「スバルが秘密にしてたみたいだからね。私も合わせたの」

「な、なるほどぉ」


 掴み所が無いのも変わらないね。

 成長して背が155㎝位になってる。

 純白の髪はふわりと胸元まで伸びている。

 右には青玉(サファイア)、左には翠玉(エメラルド)の瞳。


 ……ん?翠玉(エメラルド)紅玉(ルビー)じゃなくて?


「ねぇシェイル、瞳どうしたの?」

「ああ、これは[真眼]。[魔眼]の1つ上の瞳よ」


 そう言って瞳を閉じ、次に開いた時には綺麗な紅に戻っていた。


「えぇ~、どうしよう。2年経ってもシェイルに追いついてる気がしない」

「大丈夫よ。スバルは立派に強いわ」

「シェイルにそう言ってもらえると嬉しいよ」

「シェイル!合流だと!?どこかに行くのか!?」

「スバル様!そちらのお方は?」


 のんびりしたいのに何か色々囲まれた。

 シェイルに話しかけているのは、あの記者が言ってた求婚者、かなぁ?

 まぁ話を聞いてる限り信奉者みたいな感じになってるみたいだけど。


 僕に話しかけてるの?

 あぁ、僕のファンクラブメンバーだよ。

 無視していいよ。あんなストーカー予備軍なんて。


 取り敢えずどうやってここを切り抜けるかなぁ……。


「シェイルぅ!こっちこっちぃ!」

「ギルマス?へ?」


 シェイルが微妙な顔をして固まった。

 声がした方向から土煙を立てて接近してくるのは……馬車?

 いやでも箱を引いてるのは馬じゃなくて地竜?


「シェイルと黒騎士乗っけて!」

「おぅ」

「了解」

「はい?」

「ちょっと」


 自走してきた竜車(?)にシェイルがギルマスと言った少女と、シェイルの隣にいた白衣を着ている女性が飛び乗る。

 次いで同じく白衣を着た男性2人が僕とシェイルを抱えて乗る。


「じゃあミッドストリームに出発ぅ!」


 竜車(?)はそのままさらに加速してプログレス市を後にした。

 はい?え、どういう事?











「ねぇねぇ、シェイルはいつ黒騎士と知り合ったの~?」

「黒騎士さんはシェイルの事いつから知ってたのぉ?」

「2人の関係?」

「シェイルの様子からして大分前からの知り合いだよな」


 プログレス市に向かった。

 盗賊に遭遇した。

 シェイルに再会した。←コレ大事!

 僕のファンとシェイルの信者に囲まれた。

 突然馬車(竜車?)に乗せられた。

 ミッドストリーム向かう道中質問攻めにあっている。←今ココ


 どうしてこうなった?

 何で?

 僕はシェイルと二人旅をしたかったんだけど?


「ねぇ、何でこんな大人数同乗してるの?」

「あのままこれ以上の大人数に囲まれて移動したかったのぉ?」

「ぐっ」


 確かにあのままじゃファンと信者が確実について来たけど。


「ギルマスの私がいるしぃ」

「変人と奇人の揃った」

「一般人に引かれる研究員メンバーが同乗しているからな」

「他の人は誰も近づかないよ~」

「わぁお得。とでも言うと思ったか?」

「まぁまぁスバル。貴方のファンは馬車しか移動手段がないけど、私の信者は魔法と身体能力を駆使して追いかけてくるわ」

「何その狂信者。怖っ」

「ハイスペック信者なのよ」


 僕が一歩引くとシェイルは疲れたように溜め息をついた。


「因みに他にどんなのがいるの?」

「空飛んだり」

「奥さんみたいだね」


 あの人魔法で空飛ぶんだよね。

 シェイルと魔法の模擬戦してるのを見せてもらった時に、縦横無尽に飛んで戦ってた。

 シェイルも立体起動と風魔術を駆使して同等レベルで戦ってたけど。

 シェイルかっこ良かった。


「竜種を一刀両断したり」

「当主さん」


 ドラゴンスレーヤーだもんね。


「矢を300m離れた的に当てたり」

「それシェイルじゃん!」


 100m離れた所の魔法陣の核を撃ち抜いた人!


「海を割ったり」

「新キャラだね例えようがない」


 強いて言うならモーゼ?


「後は……」

「まだいるの!?」

「こんなの序の口よ」


 シェイルの交友関係がとんでもなかった。

 例の記者から聞き出したところ、シェイルの求婚者──つまり信者──にはこの国の王子、次期神殿長、最少年魔術師長、騎士副団長もいるんだって。

 さっきいた人達だね。

 いいのか?国の次期トップ達。


 信者じゃなくても知り合いで言うなら、王都のギルド長達や、魔術師、騎士どころか、神殿長や騎士団長、さらに王様とまで会話した事があるって。

 怖いっ。

 シェイルの知り合いがすごく怖いっ。


「そう言うスバルこそ、行く街行く街でギルド長と親しくなったり、ファンを増やしているでしょ」

「ファンの事は言わないで……」

「あぁ……よしよし、お疲れ様」


 シェイルになでなでされた。元気でた。


「質問無視してイチャイチャすんなや」

「え?良いじゃん」

「良いじゃんて……まぁつまり、2人の関係はそういう事でいいんんだね?」

「うん、恋人だよね」

「私は成人してないし、そうなるわね」

「すっごいびっくりだわ~」

「でぇ、いつ会ったのぉ?」


 これ言うの難しいね。

 僕転移者だしね。

 シェイル元貴族だし。

 過去はあんまり明かせないよね。


「僕が冒険者になる前」

「私がプログレス市に来る前ね」

「その前に何してたのかは一貫して教えてくれないよね~。いいじゃん教えてよ~!」

「気になるねぇ」

「最高機密よ」

「ケチー!」

「黒騎士さん。教えて」

「ガチトーンで聞いても教えないよ」

「ケチぃ」

「良いじゃん良いじゃん良いじゃん!」

「教えてよぉ~」


 詳しく聞いてこようするプログレス師のギルマスとシェイルと同じ研究室の研究員の女性。

 後ろの同僚も聞きたそうにしている。

 駄々をこねているような女性陣を静かに見下ろす。


「子供?ダメに決まってるじゃん」

「幼児退行でもしたの?2人共。……静かにしなさい」

「「はい!」」


 同じく冷ややかな表情をしているシェイルの冷たい一言で2人共静かになる。

次回の投稿は1/4の予定です

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