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神々の箱庭  作者: チャーリー フール
第3章 再会
74/99

2話 脱出ゲーム?

ポイント評価ありがとうございます!

隔週更新続けます

「何か怖いんですけど……?

 えっと、複数人いるらしいですよ」

「おい、ざっくりしすぎ」

「ここからは有料でーす。料金は取材権でどうでしょうか?」

「却下」

「うわ、取りつく島もない」


 取材させるわけがないでしょ。

 いや待てよ?

 取材受けといた方が、この後接触される確率が低いか?

 情報も入るし。


「ちなみに取材内容は?」


 取材内容によるけれどね。

 プライベートについて暴露する気はないもん。


「え~と、名前、性別、年齢、誕生日、出身村といったプロフィールと、どうして冒険者になったのか。また、いつ、どこでか。

 後、戦闘スタイルと使用武器、ソロかパーティーか討伐、採集、雑用、どのタイプの依頼をよく受けるか、といった対冒険者向けの質問に、スバルさん個人へのって事で、ダンジョンを巡る理由とか、踏破したダンジョンについてとかですね」


 多い……。

 と言うか自分の切り札になりえる戦闘スタイルを公開する人なんているのかな?


「これ、質問に答えたら暫く近づいてこない?」

「さぁ?」

「じゃあやっぱり却下」

「いえいえ近づきませんとも!取材させてもらえるんですか!?」

「幾つか答えないのあるからね」

「大丈夫ですよ~!じゃあ──」




1時間後。

 僕はベッドの上でぐったりしていた。

 答えない質問があるとその周辺について掘り下げようとして質問量を倍に増やしてきたよあの子……。


 暫くは取材お断りだ。

 まぁ、嘘の出発情報は話したし、求婚者とやらの情報もゲットできたから特別に許すか。

 取材お断りは当分撤廃しないけど。


 さてと、じゃあ明日、どうやって見つからないように街を出るかな。

 荷物はまとめてるし、馬は借りてるから準備の方は大丈夫。


 ちなみに僕は通常の移動の際は、馬を借りてそれに乗り移動するのと、馬と並走して移動するのを交互にしてるよ。

 トレーニングにもなるし、普通に歩いて、と言うか走って行くのより早く着くから一石二鳥。


 という訳で、残る問題は出発の方法なんだ。

 転移はダメだね。

 僕が門を通って出ていったという記録が残らない。

 でも門は堂々と通れないね。

 絶対ファンクラブメンバーが見張ってる。


 あ、朝って出発する僕がいないのも問題だよね。

 早まったかも。

 明日出発することにして、僕自身は明後日出発する形にした方が良かったかな。

 でもギルドとかの挨拶があるから明日急に出発ってのも無理か。


 えっと、できる限り隠密にしてファンクラブメンバーの目を誤魔化せたとしても、門番は流石に無理だよね。

 うわ、出発の手段がない。

 何コレ、脱出ゲーム?


 転移で行けば早いんだけど、魔力を残すのはな……。

 あ、そうか、原始的に行けば良いんだ。


 まず、隠密で明日、こっそりと門を越える。違法だけどね。

 となると出発は明日の夜になるね。

 で、できる限りプログレス市の方に走る。

 夜明けになったらその場に転移マーカーを置いて、宿に転移して戻る。

 ここでは魔力を使っても大丈夫だろうからね。

 で、堂々と見送りされて街を出て、ある程度離れたら、シェイルにもらった転移魔道具で、転移マーカーを置いた所に飛ぶ。


 転移魔道具ってのは、転移マーカーを置いた所に少ない魔力で飛ぶことのできる、シェイルの創った魔道具。

 2年前に貰った便利道具セットの中にあったんだ。

 僕は転移魔法があるから必要ないって思ってたんだけど、転移した事を悟らせないためにも、これ結構有用できるね。

 で、転移したら残りは馬で駆けるって感じ。


 うん、これで良し。

 脱出方法に目処がたったね。


 後はどうやって門を乗り越えるかだけど、隠密全開で登って越えるか。

 明日下見しよう。




 さて、何事もなく翌朝になりました、と。

 朝イチに門の周辺をウロウロして抜け道探して、昼前にようやくコースを決めれたよ。


 兵の見張りの場所と、建物の高さ、門との距離を考えて歩き回ったら、街を一周どころか二週もしちゃったよ。

 疲れた……。


 まぁ取り敢えず、脱出の方法に目処が立ったから……あ、ギルドに挨拶に行こう。

 結構ギルドにはお世話になってるからね。


「──という訳で、明後日にここを発つ事にしました」

「随分と急だな」

「行きたい所ができまして」

「ほう、どこのダンジョンだ?」

「いいえ~、今回は違いますよ」

「ふむ?スバルにダンジョン以外に気になる物などあるのか?」

「………」


 うわぁ~、凄い言われよう。

 そりゃ僕、ダンジョン巡りばっかしてきたけどさぁ。


「観光よりも、休憩よりも、三度の飯よりも、女よりもダンジョン好きのお前が?」

「ちょっと、後半2つおかしかった」


 シェイルが世に出すレシピを利用する屋台にはよく寄るから食事はしてるし。

 シェイル大好きだし。

 ついでに言うなら落ち着いたら観光だってしたいよ。

 今のところ、目下の目標は強くなる事だからね。


「何だ?冷たくあしらってはいるが、ファンの女達が気になるのか?どうせだったら何人か見繕ってやろうか?」

「ううん?良いよ。欠片も興味ないから。それと、ギルマス。下世話」

「悪かったって、そんなに怒るな。何でかは知らんけど。

と言うか物凄くスッパリ否定したな。あいつらも可哀想に」

「それにご飯だって好きですよ」

「マイペースだな、お前」


 ご飯の話を してたらお腹が空いちゃった。

 帰りに寄って行こ~と。


「そういやお前、やっぱりパーティー組む気ねぇのか?」

「無いですよ~。どうしたんですか?」

「お誘いが山のように」

「全部断っといてくださ~い」


 そのままギルド長室を後にする。


 パーティーを組まないかって話なら、冒険者になってすぐの頃からよくあったんだよね。

 シェイルと組みたいな~、て考えながら曖昧に返事したら、お誘いが沢山きたんだよね。

 それこそ高層ビルのごとく大量に。


 自分で言うのもなんだけど、僕は結構上位の実力を持つ新人だから、繋がりを持ちたいって人は多いんだろうね。

 パーティー勧誘から囲い込みのお誘いまで、本当に沢山きてたみたい。

 あまりの量に、面ど……捌ききれなくなってギルドの方で処理してもらってるんだ。

 上位冒険者の特権かな。


 理由は、戦闘スタイルが独特で、回復・強化は1人でできるっていうのが建前で、実際は1人でとことん強くなりたかったからなんだよね。


 パーティー組んでも、直接戦闘、前衛の力は伸びると思うけど、比較対象のシェイルが万能型だからね。

 魔法、斥候、回復といった部分のステータスの伸びが悪くなると思ったんだ。


 勿論戦闘スタイルが独特なのも本当だけど。

 1人で戦う事を前提にしてるから、前方の敵は刀、後方は魔法で迎撃するんだよね。

 で、後衛がいると巻き込まれる可能性が高いんだ。

 後、僕は近接型ではあるけれど、攻撃範囲が中距離レベルまであるからね。

 他の前衛すらも巻き込みかねない。

 まぁ、理由はそんな感じかな。


 1階に降りるといつもの癖でクエストボードの前に立ってしまう。

 受けはしないけどどんな依頼があるのか確認だけしておこう。


 あ、プログレス市方面の森に盗賊が出てるんだ。

 この辺りは避けていこう。

 早くシェイルに会いに行きたいからね。


 シェイルレシピの料理を出すお店の新商品を買って、宿に帰って夕食にする。

 コロッケ美味しかった。

 宿の女将さんには、明日の朝は遅いという事を伝えて、夜いなかったという事を気付かれないようにして、仮眠をとって。


 はい!夜になりました!

 動きやすく、夜目につかない格好で暗く寝静まった街の中に出る。

 門と見張りのいる所の中間の所まで、屋根伝いで行く。

 勿論〈隠密〉はオンに。


 5階建ての家が見えてくる。

 頭1つ飛び抜けた家の屋上に立つ。

 壁までの距離は10メートル弱。


 屋上の縁に立ち、周囲に人がいないのを確認して、足に力を込めて飛ぶ。

 飛距離が足りないから、空中を踏んで、二段ジャンプで到着!

 壁をつかんで懸垂の要領で登り、無事高さ10メートルを越える壁を登れました!


 降りる時は音を立てないように空中を蹴って原則。

 無音で着地して街の外に出る。

次回の投稿は12/10の予定です

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